談話会・数理科学講演会

過去の記録 ~06/14次回の予定今後の予定 06/15~

担当者 足助太郎,寺田至,長谷川立,宮本安人(委員長)
セミナーURL https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/seminar/colloquium/index.html

過去の記録

2012年10月12日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。

Antonio Siconolfi 氏 (La Sapienza - University of Rome)
Homogenization on arbitrary manifolds (ENGLISH)
[ 講演概要 ]
We show that results on periodic homogenization for Hamilton-Jacobi equations can be generalized replacing the torus by an arbitrary compact manifold. This allows to reach a deeper understanding of the matter and unveils phenomena somehow hidden in the periodic case, for instance the fact that the ambient spaces of oscillating equations and that of the limit problem are different, and possess even different dimensions. Repetition structure for the base manifold, changes of scale in it and asymptotic analysis, which are the basic ingredients of homogenization, need substantial modification to work in the new frame, and this task is partially accomplished using tools from algebraic topology. An adapted notion of convergence allowing approximating entities and limit to lie in different spaces is also provided.

2012年07月06日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 002号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。

S.R.Srinivasa Varadhan 氏 (Courant Institute of Mathematical Sciences, New York University)
Large Deviations of Random Graphs and Random Matrices (ENGLISH)
[ 講演概要 ]
A random graph with $n$ vertices is a random symmetric matrix of $0$'s and $1$'s and they share some common aspects in their large deviation behavior. For random matrices it is the question of having large eigenvalues. For random graphs it is having too many or too few subgraph counts, like the number of triangles etc. The question that we will try to answer is what would a random matrix or a random graph conditioned to exhibit such a large deviation look like. Since the randomness is of size $n^2$ large deviation rates of order $n^2$ are possible.

2012年05月25日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 002号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。

Harald Niederreiter 氏 (RICAM, Austrian Academy of Sciences)
Quasi-Monte Carlo methods: deterministic is often better than random (ENGLISH)
[ 講演概要 ]
Quasi-Monte Carlo (QMC) methods are deterministic analogs of statistical Monte Carlo methods in computational mathematics. QMC methods employ evenly distributed low-discrepancy sequences instead of the random samples used in Monte Carlo methods. For many types of computational problems, QMC methods are more efficient than Monte Carlo methods. After a general introduction to QMC methods, the talk focuses on the problem of constructing low-discrepancy sequences which has fascinating links with subjects such as finite fields, error-correcting codes, and algebraic curves.

This talk also serves as the first talk of the four lecture series. The other three are on 5/28, 5/29, 5/30, 14:50-16:20 at room 123.
[ 参考URL ]
https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~matumoto/WORKSHOP/workshop2012.html

2012年05月11日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 002号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。

逆井卓也 氏 (東京大学・大学院数理科学研究科)
Moduli spaces and symplectic derivation Lie algebras (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
First we overview Kontsevich's theorem describing a deep connection between homology of certain infinite dimensional Lie algebras (symplectic derivation Lie algebras) and cohomology of various moduli spaces. Then we discuss some computational results on the Lie algebras together with their applications (joint work with Shigeyuki Morita and Masaaki Suzuki).

2012年03月16日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。

柳 春(LIU, Chun) 氏 (東京大学大学院数理科学研究科/ペンシルバニア州立大学)
複雑流体について (ENGLISH)
[ 講演概要 ]
この講演では、タンパク質と生体液における粘弾性材料、液晶、イオン流体といった異方的複雑流体のエネルギー的な変分法手法の数学理論について取 り上げる。

混合液や溶液などの複雑流体は我々の日常生活にあふれている。これらの材料が示す複雑な現象や特性は、微視的相互作用と巨視的動力学の間の結合と 競合を反映している。我々はこれらのあらゆるマルチスケール・マルチフィジックスシステムに共通する基本的なエネルギー的変分構造を研究する。

この講演では、さまざまな複雑流体についてのモデリングに加えて、数学解析や数値計算まで触れたい。

2012年03月13日(火)

15:00-16:00   数理科学研究科棟(駒場) 050号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 14:30~15:00 (コモンルーム)。

Aleksandar Ivic 氏 (University of Belgrade, the Serbian Academy of Science and Arts)
Problems and results on Hardy's Z-function (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
The title is self-explanatory: G.H. Hardy first used the function
$Z(t)$ to show that there are infinitely many zeta-zeros on the
critical line $\\Re s = 1/2$. In recent years there is a revived
interest in this function, with many results and open problems.

2012年01月27日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。

吉野 太郎 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
位相的ブローアップについて (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
位相的ブローアップは非ハウスドルフ空間の位相を直感的に捉えるための手法である。非ハウスドルフ空間において、ハウスドルフ性を崩す原因となっている部分集合を定式化し、これをハウスドルフ性の傷と呼ぶ。位相的ブローアップにより、この傷を「膨らませる」と、よりきれいな空間が得られる。

2011年12月16日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。

高木 俊輔 氏 (東京大学・大学院数理科学研究科)
特異点論における正標数の手法 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
特異点論における正標数の手法として,標数0の特異点の,正標数特有の写像であるフロベニウス写像を用いた特徴付けを紹介する.例えば,対数的標準特異点は極小モデル理論に現れる特異点のクラスだが,フロベニウス写像の分裂を用いて定義される特異点 (F純特異点)との対応が予想されている.この予想の 最近の進展,特に数体上定義された滑らかな射影代数多様体の通常還元に関する予想との関連について解説する.

2011年11月25日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 002号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。

下村 明洋 氏 (東京大学・大学院数理科学研究科)
非線型分散型発展方程式について (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
非線型分散型偏微分方程式の解の時間発展について,基本的考え方等を中心に講演する予定である.

2011年11月04日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。

金井 雅彦 氏 (東京大学・数理科学研究科)
複比を巡って (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
複比 (cross ratio) は二千年にもおよぶ歴史を有すると言われているが,
このわずか二十年少々の間にも複比に関する新たなそして重要な発見が
少なからずなされている.どうやら,わたしたちの複比に関する理解は
いまだに限られているようである.そのような現状について,個人的な
興味を交えてお話したい.

2011年07月29日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。

石井志保子氏 氏 (東大数理)
弧空間と代数幾何学 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
ジェットスキームや弧空間の概念は 1968年に John F. Nash によって導入された.
このとき彼は弧空間と特異点解消の対応を記述する「Nash 問題」を提起している.
講演ではこの問題と,弧空間の双有理幾何学への応用を紹介する.

2011年06月24日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。

志甫 淳 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
p進微分方程式の対数的延長について (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
複素代数多様体上の可積分接続に対応するp進的対象として標数pの代数多様体から定まるp進解析空間上のある種の可積分接続(p進微分方程式)を考える.これを過収束アイソクリスタルという.本講演では開代数多様体上の過収束アイソクリスタルの縁への対数的延長可能性についての結果および関連する話題について述べる.

2011年01月28日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 117号室
部屋が通常と異なります。ご注意ください。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。

白井朋之 氏 (九州大学)
確率論における共形不変性 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
「2次元ブラウン運動のパスの(定数でない)正則関数による像は,また2次元ブラウン運動である」.このブラウン運動の共形不変性が,確率論においてあらわれる共形不変性でもっとも基本的なものである.2000年以降,ブラウン運動とは異なる確率モデルで共形不変性をキーワードに注目されているのが,Werner(2006年)とSmirnov(2010年)のフィールズ賞受賞業績とも密接に関係するSLE(Schramm-Loewner Evolution)である.本講演では,SLEとランダム解析関数の零点分布を、共形不変性があらわれるモデルとしてその背景や関連の結果などとあわせて紹介する

2010年12月10日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 117号室
-紫綬褒章受章を祝して-
部屋がいつもと異なります。ご注意ください。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。

儀我 美一 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
ハミルトン・ヤコビ方程式と結晶成長 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
成長する結晶表面の挙動を、巨視的な視点で記述する最も単純なモデルはハミルトン
・ヤコビ方程式を用いるものである。成長に伴いファセットと呼ばれる平らな面が平らな
まま成長できるかどうか安定性の問題は、複雑な形状が生み出されるかといった形態形成
の問題として重要であるが、半導体のような産業技術の問題としても重要である。ハミル
トン・ヤコビ方程式で記述される場合、数学的には時間大域的な解の挙動の問題と考えら
れる。ハミルトニアンが強圧的な場合は力学系的に言えばエルゴード性があることはよく
知られている。しかし、上述の問題由来のハミルトニアンは強圧的ではなく、新しい数学
的課題、現象が次々にみつかっている。例えば「エルゴード性」は空間の一部でしか成立
しないことがわかる。このような数学的成果に触れつつ、結晶成長の問題に対してどのよ
うな貢献ができるかについて述べる。

2010年10月29日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 002号室
*** 通常とは部屋が異なります。ご注意ください ***
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。

Robin Graham 氏 (University of Washington)
Ambient metrics and exceptional holonomy (ENGLISH)
[ 講演概要 ]
The holonomy of a pseudo-Riemannian metric is a subgroup of the orthogonal group which measures the structure preserved by parallel translation. Construction of pseudo-Riemannian metrics whose holonomy is an exceptional Lie group has been of great interest in recent years. This talk will outline a construction of metrics in dimension 7 whose holonomy is contained in the split real form of the exceptional group $G_2$. The datum for the construction is a generic real-analytic 2-plane field on a manifold of dimension 5; the metric in dimension 7 arises as the ambient metric of a conformal structure on the 5-manifold defined by Nurowski in terms of the 2-plane field.

2010年10月08日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。

佐々木 隆 氏 (京都大学基礎物理学研究所)
$3+¥ell$ ($¥ell=1,2,¥ldots$) 個の確定特異点を持つ
Schroedinger (Sturm-Liouville)方程式の解としての例外Jacobi多項式 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
3個(超幾何),4個(Heun)より多くの確定特異点を持つFuchs型微分方程式の大域解は,今までほとんど知られていない.この話では,$3+¥ell$ ($¥ell=1,2,¥ldots$)個の確定特異点を持つSchroedinger (Sturm-Liouville)方程式の解の完全系の具体形を与える.この方程式は,次のようなHamiltonian (Schroedinger作用素)を持つ Darboux-P¥"oschl-Tellerポテンシャル¥[ ¥mathcal{H}=-¥frac{d^2}{dx^2}+¥frac{g(g-1)}{¥sin^2x}+¥frac{h(h-1)} {¥cos^2x} ¥]の変形である.固有関数は例外 Jacobi多項式$¥{P_{¥ell,n}(¥eta)¥}$, $n=0,1,2,¥ldots$, からなり,その次数はdeg($P_{¥ell,n}$)$=n+¥ell$である.従ってBochnerの定理による制約を受けない.合流型の極限から2種類の例外Laguerre多項式,$¥ell=1,2,¥ldots$が得られる. 同様の変形方法によって,例外WilsonおよびAskey-Wilson多項式,$¥ell=1,2,¥ldots$が得られる.

2010年07月02日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
宍倉光広 氏 (京都大学)
等角フラクタルのハウスドルフ次元と測度 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
自己相似なフラクタルや1次元複素力学系のジュリア集合などの「等角フラクタル」のハウスドルフ次元やハウスドルフ測度について解説する。カントールの3進集合やコッホ曲線など縮小的等角アファイン写像で定義される自己相似フラクタルについては、簡単にハウスドルフ次元を計算する公式がある。これは非線型な有理関数のジュリア集合についても、それが拡大的という条件をみたす場合にBowenの公式として拡張されている。この場合、リーマン球面全体にならないジュリア集合の面積(2次元ルベーグ測度)は0になる。これがいつでも成立するであろうという予想(複素力学系のAhlfors予想)があったが、これが最近BuffとCheritatにより否定的に解決された。講演では、ジュリア集合のハウスドルフ次元と測度にまつわる話題(たとえば指数関数のジュリア集合に関するKarpinskaのパラドックスなど)と、BuffとCheritatの証明の背後にある力学系の「くりこみ」というアイデアについて解説する。

2010年06月11日(金)

17:00-18:00   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
通常より30分遅い開催時間です!!
お茶&Coffee&お菓子: 16:30~17:00 (コモンルーム)。

梅原雅顕 氏 (大阪大学大学院理学研究科)
ガウス・ボンネの定理と曲面上の特異点 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
古典的な閉曲面のガウス・ボンネの定理を, 曲面が波面としての特異点を許す場合に拡張します. すると, 古典的なテーマであるにもかかわらず, 曲面の変曲点や位相の情報と, そのガウス写像の特異点の情報との間の関係など, 意外な視点が見えてきます.

2010年05月07日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
Jean-Pierre Puel 氏 (The University of Tokyo, Universite de Versailles Saint-Quentin)
Why to study controllability problems and the mathematical tools involved (ENGLISH)
[ 講演概要 ]
We will give some examples of controllability problems and the underlying applications to practical situations. This includes vibrations of membranes or plates, motion of incompressible fluids or quantum systems occuring in quantum chemistry or in quantum logic information theory. These examples correspond to different types of partial differential equations for which specific analysis has to be done. Of course, at the moment, very few results are known and the domain is widely open. We will describe very briefly the mathematical tools used for each type of PDE, in particular microlocal analysis, global Carleman estimates or some specific real analysis estimates.These methods appear to be also useful to study some inverse problems and, if time permits, we will give a few elements on some examples.

2010年04月23日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)
松本 眞 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
疑似乱数発生に用いられる数学:メルセンヌ・ツイスターを例に (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
疑似乱数生成法とは、あたかも乱数であるかのようにふるまう数列を、計算機内で高速に、再現性があるように生成する方法の総称です。確率的事象を含む現象の計算機シミュレーションには、疑似乱数は欠かせません。たとえば、核物理シミュレーション、株価に関する商品の評価、DNA塩基配列からのたんぱく質の立体構造推定など、広い範囲で疑似乱数は利用されています。講演者と西村拓士氏が97年に開発したメルセン・ツイスタ―生成法は、生成が高速なうえ周期が$2^19937-1$で623次元空間に均等分布することが証明されており、ISO規格にも取り入れられるなど広く利用が進んでいます。ここでは、メルセンヌ・ツイスターとその後の発展において、(初等的・古典的な)純粋数学(有限体、線形代数、多項式、べき級数環、格子など)がどのように使われたかを、非専門家向けに解説します。学部1年生を含め、他学部・他専攻の方の参加を期待して講演を準備します。
[ 参考URL ]
https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~matumoto/PRESENTATION/tokyo-univ2010-4-23.pdf

2010年03月12日(金)

15:00-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 050号室
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)
岡本和夫 氏 (東京大学大学院数理科学研究科) 15:00-16:00
ガルニエ系の数理
[ 講演概要 ]
ガルニエ系は,パンルヴェ方程式の拡張であり,完全積分可能な多時間ハミルトン系として与えられる。これは2階線型常微分方程式のホロノミック変形を与える非線型完全積分可能な偏微分方程式系であり,講演の対象である2次元系では,8つのタイプの基本形がある。ガルニエ系の研究は,初期値空間やソリトン方程式系の相似簡約などの立場から行われているが,材料が揃ってくれば,一般リーマン・ヒルベルト対応を経由して考察することが自然であるし,数学的であるだろう。パンルヴェ方程式の場合もそのような方向に進んでいる。一方,パンルヴェ方程式については,そのハミルトニアンの満足する非線型常微分方程式が,アフィンワイル群の対称性など数学的な材料を与える上で一定の役割を果たした。ガルニエ系についても,そのハミルトニアンについての非線型偏微分方程式系を具体的に書き下すことは,意味のあることと信じているが,未完である。この話題について,部分的な結果を紹介する。
森田茂之 氏 (東京大学大学院数理科学研究科) 16:30-17:30
特性類と不変量を巡る旅
[ 講演概要 ]
40年近くの間,さまざまな幾何構造に関する特性類と不変量の研究を続けてきた.葉層構造やリーマン面のモジュライ空間の特性類,そして3次元多様体の位相不変量等である.これらについて振り返りつつ,これからの目標をいくつかの予想を交えてお話ししたい.

2010年01月29日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 002号室
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)
Charles Fefferman 氏 (Princeton University)
Extension of Functions and Interpolation of Data
[ 講演概要 ]
Let $f$ be a given real-valued function defined on a subset of $\\mathbb{R}^n$. We explain how to decide whether $f$ extends to a function $F$ in $C^m(\\mathbb{R}^n)$. If such an $F$ exists, we show how to construct one.

2010年01月08日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)
大島利雄 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
特殊関数とFuchs型常微分方程式
[ 講演概要 ]
岩波全書の数学公式集III「特殊関数」の大部分はGaussの超幾何関数とその特殊化のBessel関数やLegendre多項式などで占められている。この超幾何関数についての最も重要な基本結果は1での値を与えるGaussの和公式とRiemann schemeによる特徴付けとであろう。この関数は一般超幾何関数やJordan-Pochhammer方程式へ、またHeun方程式からPainleve方程式へという解析、さらにAppell,Gelfand-青本,Heckman-Opdamによる多変数化という3つの方向の発展がある。講演ではこれらを含む統一的な理解、Riemann schemeの一般化とuniversal modelの存在定理(Deligne-Katz-Simpson問題)、接続公式(Gaussの和公式の一般化)、無限次元Kac-Moody Weyl群の作用について解説し、特異点の合流、積分表示、ベキ級数表示などについても述べたい。結果は構成的 でコンピュータ・プログラムで実現できる。

2009年12月18日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 002号室
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)
小澤登高 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
Dixmierの相似問題
[ 講演概要 ]
群のユニタリ表現に関しては美しい理論があるが, ユニタリでない無限次元表現はまったくとらえがたい対象である. そこで, 群のヒルベルト空間上の表現がいつユニタリ表現と相似(共役ともいう)になるかを問うのがDixmierの相似問題である. この問題は従順性という概念と深い関わりを持ち, 従って群の従順性の代数的な特徴づけを問うたvon Neumannの問題とも関わっている. von Neumannの問題は, 1980年代に否定的に解かれたものの, 近年の測度論的群論の発展により予想外の展開を見た. 講演では, これらのストーリ ーと測度論的群論の相似問題への応用(Monod氏との共同研究)を話す予定である. 予備知識はほとんど仮定しないので, 学部生にも聞きに来てもらいたい.

2009年11月20日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 002号室
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)
Louis Nirenberg
(New York University)
On solving fully nonlinear elliptic Partial Differential Equations

[ 講演概要 ]
The talk will present some results in recent work by R.Harvey and B. Lawson: Dirichlet duality and the nonlinear Dirichlet problem, Comm. Pure Appl. Math. 62 (2009), 396-443. It concerns solving boundary value problems for elliptic equations of the form F(D'2u) = 0. They find generalized solutions which are merely continuous . The talk will be expository. No knowledge of Partial Differential Equations will be necessary.

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