談話会・数理科学講演会
過去の記録 ~05/01|次回の予定|今後の予定 05/02~
担当者 | 会田茂樹,大島芳樹,志甫淳(委員長),高田了 |
---|---|
セミナーURL | https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/seminar/colloquium/index.html |
過去の記録
2013年07月26日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
Matthias Hieber 氏 (TU Darmstadt, Germany)
Analysis of the Navier-Stokes and Complex Fluids Flow (ENGLISH)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
Matthias Hieber 氏 (TU Darmstadt, Germany)
Analysis of the Navier-Stokes and Complex Fluids Flow (ENGLISH)
[ 講演概要 ]
In this talk, we discuss the dynamics of fluid flow generated by the Navier-Stokes equations or, more generally, by models describing complex fluid flows. Besides classical questions concerning well-posedness of the underlying equations, we investigate analytically models arising in the theory of free boundary value problems, viscoelastic fluids and liquid crystals.
In this talk, we discuss the dynamics of fluid flow generated by the Navier-Stokes equations or, more generally, by models describing complex fluid flows. Besides classical questions concerning well-posedness of the underlying equations, we investigate analytically models arising in the theory of free boundary value problems, viscoelastic fluids and liquid crystals.
2013年06月28日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
児玉 大樹 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
タンパク質モデリングの幾何学 (JAPANESE)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
児玉 大樹 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
タンパク質モデリングの幾何学 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
新しい薬を開発するときに、従来は薬の候補物質一つごとに実験動物の体内や試験管の中で実験を行なっていた。これには大量の費用と時間が掛かるし、実験動物には倫理的問題も発生するので、コンピュータの中のシミュレーションで代替したい。
そのためにはタンパク質を「コンピュータに扱える程度に単純な形で」「タンパク質の持つ特徴を失わないように」モデリングすることが必要である。本講演ではRobert Penner 氏らの先行研究に触れつつ、我々の研究グループ(数理科学連携基盤センター生物学と数学の融合拠点(iBMath))が行なっているモデリングの現状と展望を述べる。
新しい薬を開発するときに、従来は薬の候補物質一つごとに実験動物の体内や試験管の中で実験を行なっていた。これには大量の費用と時間が掛かるし、実験動物には倫理的問題も発生するので、コンピュータの中のシミュレーションで代替したい。
そのためにはタンパク質を「コンピュータに扱える程度に単純な形で」「タンパク質の持つ特徴を失わないように」モデリングすることが必要である。本講演ではRobert Penner 氏らの先行研究に触れつつ、我々の研究グループ(数理科学連携基盤センター生物学と数学の融合拠点(iBMath))が行なっているモデリングの現状と展望を述べる。
2013年05月31日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 002号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
宮本 安人 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
Stable patterns and the nonlinear ``hot spots'' conjecture (JAPANESE)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
宮本 安人 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
Stable patterns and the nonlinear ``hot spots'' conjecture (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
非線形放物型偏微分方程式と呼ばれる時間発展方程式は,自然現象や社会現象に現れる様々な現象を記述できることが知られています.
その方程式の定常解(時間に依存しない解)を求めることは基本的な問題ですが,その中でも物理的に実現可能な安定定常解を求めることは,重要な問題です.
しかし,多次元領域の場合,定常問題として現れる非線形楕円型方程式の全ての解を
求めることは事実上不可能です.
そこで,定常解が安定となるための解の形状に関する必要条件を考えることによって,安定定常解の形状を探りたいと思います.
さらに,この問題が,非線形ホットスポット予想と呼ばれるラプラシアンの固有関数や低エネルギー解の形状に関する予想と密接に関係していることを示したいと思います.
非線形放物型偏微分方程式と呼ばれる時間発展方程式は,自然現象や社会現象に現れる様々な現象を記述できることが知られています.
その方程式の定常解(時間に依存しない解)を求めることは基本的な問題ですが,その中でも物理的に実現可能な安定定常解を求めることは,重要な問題です.
しかし,多次元領域の場合,定常問題として現れる非線形楕円型方程式の全ての解を
求めることは事実上不可能です.
そこで,定常解が安定となるための解の形状に関する必要条件を考えることによって,安定定常解の形状を探りたいと思います.
さらに,この問題が,非線形ホットスポット予想と呼ばれるラプラシアンの固有関数や低エネルギー解の形状に関する予想と密接に関係していることを示したいと思います.
2013年03月18日(月)
15:00-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 050号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (大講義室ロビー)。
野口潤次郎 氏 (東京大学大学院数理科学研究科) 15:00-16:00
値分布と多変数関数論 (JAPANESE)
微分方程式をめぐって (JAPANESE)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (大講義室ロビー)。
野口潤次郎 氏 (東京大学大学院数理科学研究科) 15:00-16:00
値分布と多変数関数論 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
解析関数を調べる研究が、特別な解析関数を個々に調べることから解析性を持つ関数を一般に調べる理論に独立した転機をなしたのは「ピカールの定理」であると言われている。自然に解析関数論は、一変数から多変数を扱うようになる。そして多変数関数論は岡潔により基礎が完成された。最も本質的な性質は「連接性」であることが岡により見抜かれ「岡の3連接定理」が証明された。その後の進展・整理は素早く、1950年代には「岡-カルタン理論」として確立された。
一方、ピカールの定理はネヴァンリンナにより定量的な値分布論へと発展した。高次元値分布を展開しようとすると多変数関数論の基礎が必要になってくる。その基礎的な部分はW. Stollがやった。私が研究に参加し始めたのは1972年頃で、GriffithsーKingのActa論文や小林双曲的多様体の理論が広まり始めた時期であった。その頃に考え始めた問題がどのように進展し、解決したもの、未解決問題、出てきた問題について考えてみたい。
大島 利雄 氏 (東京大学大学院数理科学研究科) 16:30-17:30解析関数を調べる研究が、特別な解析関数を個々に調べることから解析性を持つ関数を一般に調べる理論に独立した転機をなしたのは「ピカールの定理」であると言われている。自然に解析関数論は、一変数から多変数を扱うようになる。そして多変数関数論は岡潔により基礎が完成された。最も本質的な性質は「連接性」であることが岡により見抜かれ「岡の3連接定理」が証明された。その後の進展・整理は素早く、1950年代には「岡-カルタン理論」として確立された。
一方、ピカールの定理はネヴァンリンナにより定量的な値分布論へと発展した。高次元値分布を展開しようとすると多変数関数論の基礎が必要になってくる。その基礎的な部分はW. Stollがやった。私が研究に参加し始めたのは1972年頃で、GriffithsーKingのActa論文や小林双曲的多様体の理論が広まり始めた時期であった。その頃に考え始めた問題がどのように進展し、解決したもの、未解決問題、出てきた問題について考えてみたい。
微分方程式をめぐって (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
講演者が50年あまりにわたって関わってきた微分方程式と,それをめぐる話題を振り返ってみる.最初は定数係数の常微分方程式から偏微分方程式で,Fourier解析や多変数関数論が関わる.次に超局所解析と接触幾何の問題,また等質空間と結びついて,境界値問題,コンパクト化,表現論,積分幾何や量子化,特殊関数などへと関連が拡がった.最近は,代数的線型常微分方程式の研究を進めている.最もホットな話題はそれの古典極限の代数曲線,特に種数による分類とシンプレクティック空間における特異点解消などとの関連である.
講演者が50年あまりにわたって関わってきた微分方程式と,それをめぐる話題を振り返ってみる.最初は定数係数の常微分方程式から偏微分方程式で,Fourier解析や多変数関数論が関わる.次に超局所解析と接触幾何の問題,また等質空間と結びついて,境界値問題,コンパクト化,表現論,積分幾何や量子化,特殊関数などへと関連が拡がった.最近は,代数的線型常微分方程式の研究を進めている.最もホットな話題はそれの古典極限の代数曲線,特に種数による分類とシンプレクティック空間における特異点解消などとの関連である.
2013年01月25日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 002号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
中尾充宏 氏 (佐世保工業高等専門学校(校長)・九州大学名誉教授)
偏微分方程式の解に対する数値的検証の現状と動向 (JAPANESE)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
中尾充宏 氏 (佐世保工業高等専門学校(校長)・九州大学名誉教授)
偏微分方程式の解に対する数値的検証の現状と動向 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
本講演では、非線形偏微分方程式の解に対する 数値的検証法(精度保証付き数値計算法)について、現在までの研究の状況を概観し、今後の研究動向を考察する。特に、講演者らによってこれまでに得られた楕円型方程式を中心とする結果を総括し、最近の発展方程式に関する拡張についてもその現状と展望を述べる。さらに近年の力学系研究グループによる偏微分方程式に対する結果にも言及しその動向を探る。
本講演では、非線形偏微分方程式の解に対する 数値的検証法(精度保証付き数値計算法)について、現在までの研究の状況を概観し、今後の研究動向を考察する。特に、講演者らによってこれまでに得られた楕円型方程式を中心とする結果を総括し、最近の発展方程式に関する拡張についてもその現状と展望を述べる。さらに近年の力学系研究グループによる偏微分方程式に対する結果にも言及しその動向を探る。
2012年11月30日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
Siegfried BOECHERER 氏 (University of Tokyo)
What do Siegel Eisenstein series know about all modular forms? (ENGLISH)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
Siegfried BOECHERER 氏 (University of Tokyo)
What do Siegel Eisenstein series know about all modular forms? (ENGLISH)
[ 講演概要 ]
Eisenstein series came up in C.L.Siegel's famous work on quadratic forms. The main properties of such Eisensetin series such as analytic continuation and explict form of Fourier expansion are well understood. Nowadays, we use Eisenstein series of higher rank symplectic groups and their restrictions to study properties of all modular forms. I will try to survey the use of “pullbacks of Eisenstein series”: Basis problem, L-functions, p-adic properties, rationality and integrality questions.
Eisenstein series came up in C.L.Siegel's famous work on quadratic forms. The main properties of such Eisensetin series such as analytic continuation and explict form of Fourier expansion are well understood. Nowadays, we use Eisenstein series of higher rank symplectic groups and their restrictions to study properties of all modular forms. I will try to survey the use of “pullbacks of Eisenstein series”: Basis problem, L-functions, p-adic properties, rationality and integrality questions.
2012年11月16日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 002号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
二木昭人 氏 (東京大学)
複素微分幾何に現れる積分不変量について (JAPANESE)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
二木昭人 氏 (東京大学)
複素微分幾何に現れる積分不変量について (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
コンパクト複素多様体のもっともなじみ深い不変量は Chern 類であろう.この講演ではその secondary classes にあたる正則ベクトル場を含んだ積分不変量の族で,次のような3つを含むものについて紹介する.
(1) 各 k に対し,k 次 Chern 形式が調和形式であるようなケーラー計量が存在するための障害となる不変量.
(2) 非ケーラー多様体でも定義される不変量で,横断的正則葉層構造の特性類やLefchetz 数などから自然に得られる不変量.
(3) 代数多様体に対し,漸近的 Chow 半安定性の障害となる不変量.
これらの3つの族の共通部分にケーラー・アインシュタイン計量が存在するための障害がある.
コンパクト複素多様体のもっともなじみ深い不変量は Chern 類であろう.この講演ではその secondary classes にあたる正則ベクトル場を含んだ積分不変量の族で,次のような3つを含むものについて紹介する.
(1) 各 k に対し,k 次 Chern 形式が調和形式であるようなケーラー計量が存在するための障害となる不変量.
(2) 非ケーラー多様体でも定義される不変量で,横断的正則葉層構造の特性類やLefchetz 数などから自然に得られる不変量.
(3) 代数多様体に対し,漸近的 Chow 半安定性の障害となる不変量.
これらの3つの族の共通部分にケーラー・アインシュタイン計量が存在するための障害がある.
2012年10月12日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
Antonio Siconolfi 氏 (La Sapienza - University of Rome)
Homogenization on arbitrary manifolds (ENGLISH)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
Antonio Siconolfi 氏 (La Sapienza - University of Rome)
Homogenization on arbitrary manifolds (ENGLISH)
[ 講演概要 ]
We show that results on periodic homogenization for Hamilton-Jacobi equations can be generalized replacing the torus by an arbitrary compact manifold. This allows to reach a deeper understanding of the matter and unveils phenomena somehow hidden in the periodic case, for instance the fact that the ambient spaces of oscillating equations and that of the limit problem are different, and possess even different dimensions. Repetition structure for the base manifold, changes of scale in it and asymptotic analysis, which are the basic ingredients of homogenization, need substantial modification to work in the new frame, and this task is partially accomplished using tools from algebraic topology. An adapted notion of convergence allowing approximating entities and limit to lie in different spaces is also provided.
We show that results on periodic homogenization for Hamilton-Jacobi equations can be generalized replacing the torus by an arbitrary compact manifold. This allows to reach a deeper understanding of the matter and unveils phenomena somehow hidden in the periodic case, for instance the fact that the ambient spaces of oscillating equations and that of the limit problem are different, and possess even different dimensions. Repetition structure for the base manifold, changes of scale in it and asymptotic analysis, which are the basic ingredients of homogenization, need substantial modification to work in the new frame, and this task is partially accomplished using tools from algebraic topology. An adapted notion of convergence allowing approximating entities and limit to lie in different spaces is also provided.
2012年07月06日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 002号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
S.R.Srinivasa Varadhan 氏 (Courant Institute of Mathematical Sciences, New York University)
Large Deviations of Random Graphs and Random Matrices (ENGLISH)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
S.R.Srinivasa Varadhan 氏 (Courant Institute of Mathematical Sciences, New York University)
Large Deviations of Random Graphs and Random Matrices (ENGLISH)
[ 講演概要 ]
A random graph with $n$ vertices is a random symmetric matrix of $0$'s and $1$'s and they share some common aspects in their large deviation behavior. For random matrices it is the question of having large eigenvalues. For random graphs it is having too many or too few subgraph counts, like the number of triangles etc. The question that we will try to answer is what would a random matrix or a random graph conditioned to exhibit such a large deviation look like. Since the randomness is of size $n^2$ large deviation rates of order $n^2$ are possible.
A random graph with $n$ vertices is a random symmetric matrix of $0$'s and $1$'s and they share some common aspects in their large deviation behavior. For random matrices it is the question of having large eigenvalues. For random graphs it is having too many or too few subgraph counts, like the number of triangles etc. The question that we will try to answer is what would a random matrix or a random graph conditioned to exhibit such a large deviation look like. Since the randomness is of size $n^2$ large deviation rates of order $n^2$ are possible.
2012年05月25日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 002号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
Harald Niederreiter 氏 (RICAM, Austrian Academy of Sciences)
Quasi-Monte Carlo methods: deterministic is often better than random (ENGLISH)
https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~matumoto/WORKSHOP/workshop2012.html
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
Harald Niederreiter 氏 (RICAM, Austrian Academy of Sciences)
Quasi-Monte Carlo methods: deterministic is often better than random (ENGLISH)
[ 講演概要 ]
Quasi-Monte Carlo (QMC) methods are deterministic analogs of statistical Monte Carlo methods in computational mathematics. QMC methods employ evenly distributed low-discrepancy sequences instead of the random samples used in Monte Carlo methods. For many types of computational problems, QMC methods are more efficient than Monte Carlo methods. After a general introduction to QMC methods, the talk focuses on the problem of constructing low-discrepancy sequences which has fascinating links with subjects such as finite fields, error-correcting codes, and algebraic curves.
This talk also serves as the first talk of the four lecture series. The other three are on 5/28, 5/29, 5/30, 14:50-16:20 at room 123.
[ 参考URL ]Quasi-Monte Carlo (QMC) methods are deterministic analogs of statistical Monte Carlo methods in computational mathematics. QMC methods employ evenly distributed low-discrepancy sequences instead of the random samples used in Monte Carlo methods. For many types of computational problems, QMC methods are more efficient than Monte Carlo methods. After a general introduction to QMC methods, the talk focuses on the problem of constructing low-discrepancy sequences which has fascinating links with subjects such as finite fields, error-correcting codes, and algebraic curves.
This talk also serves as the first talk of the four lecture series. The other three are on 5/28, 5/29, 5/30, 14:50-16:20 at room 123.
https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~matumoto/WORKSHOP/workshop2012.html
2012年05月11日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 002号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
逆井卓也 氏 (東京大学・大学院数理科学研究科)
Moduli spaces and symplectic derivation Lie algebras (JAPANESE)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
逆井卓也 氏 (東京大学・大学院数理科学研究科)
Moduli spaces and symplectic derivation Lie algebras (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
First we overview Kontsevich's theorem describing a deep connection between homology of certain infinite dimensional Lie algebras (symplectic derivation Lie algebras) and cohomology of various moduli spaces. Then we discuss some computational results on the Lie algebras together with their applications (joint work with Shigeyuki Morita and Masaaki Suzuki).
First we overview Kontsevich's theorem describing a deep connection between homology of certain infinite dimensional Lie algebras (symplectic derivation Lie algebras) and cohomology of various moduli spaces. Then we discuss some computational results on the Lie algebras together with their applications (joint work with Shigeyuki Morita and Masaaki Suzuki).
2012年03月16日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
柳 春(LIU, Chun) 氏 (東京大学大学院数理科学研究科/ペンシルバニア州立大学)
複雑流体について (ENGLISH)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
柳 春(LIU, Chun) 氏 (東京大学大学院数理科学研究科/ペンシルバニア州立大学)
複雑流体について (ENGLISH)
[ 講演概要 ]
この講演では、タンパク質と生体液における粘弾性材料、液晶、イオン流体といった異方的複雑流体のエネルギー的な変分法手法の数学理論について取 り上げる。
混合液や溶液などの複雑流体は我々の日常生活にあふれている。これらの材料が示す複雑な現象や特性は、微視的相互作用と巨視的動力学の間の結合と 競合を反映している。我々はこれらのあらゆるマルチスケール・マルチフィジックスシステムに共通する基本的なエネルギー的変分構造を研究する。
この講演では、さまざまな複雑流体についてのモデリングに加えて、数学解析や数値計算まで触れたい。
この講演では、タンパク質と生体液における粘弾性材料、液晶、イオン流体といった異方的複雑流体のエネルギー的な変分法手法の数学理論について取 り上げる。
混合液や溶液などの複雑流体は我々の日常生活にあふれている。これらの材料が示す複雑な現象や特性は、微視的相互作用と巨視的動力学の間の結合と 競合を反映している。我々はこれらのあらゆるマルチスケール・マルチフィジックスシステムに共通する基本的なエネルギー的変分構造を研究する。
この講演では、さまざまな複雑流体についてのモデリングに加えて、数学解析や数値計算まで触れたい。
2012年03月13日(火)
15:00-16:00 数理科学研究科棟(駒場) 050号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 14:30~15:00 (コモンルーム)。
Aleksandar Ivic 氏 (University of Belgrade, the Serbian Academy of Science and Arts)
Problems and results on Hardy's Z-function (JAPANESE)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 14:30~15:00 (コモンルーム)。
Aleksandar Ivic 氏 (University of Belgrade, the Serbian Academy of Science and Arts)
Problems and results on Hardy's Z-function (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
The title is self-explanatory: G.H. Hardy first used the function
$Z(t)$ to show that there are infinitely many zeta-zeros on the
critical line $\\Re s = 1/2$. In recent years there is a revived
interest in this function, with many results and open problems.
The title is self-explanatory: G.H. Hardy first used the function
$Z(t)$ to show that there are infinitely many zeta-zeros on the
critical line $\\Re s = 1/2$. In recent years there is a revived
interest in this function, with many results and open problems.
2012年01月27日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
吉野 太郎 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
位相的ブローアップについて (JAPANESE)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
吉野 太郎 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
位相的ブローアップについて (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
位相的ブローアップは非ハウスドルフ空間の位相を直感的に捉えるための手法である。非ハウスドルフ空間において、ハウスドルフ性を崩す原因となっている部分集合を定式化し、これをハウスドルフ性の傷と呼ぶ。位相的ブローアップにより、この傷を「膨らませる」と、よりきれいな空間が得られる。
位相的ブローアップは非ハウスドルフ空間の位相を直感的に捉えるための手法である。非ハウスドルフ空間において、ハウスドルフ性を崩す原因となっている部分集合を定式化し、これをハウスドルフ性の傷と呼ぶ。位相的ブローアップにより、この傷を「膨らませる」と、よりきれいな空間が得られる。
2011年12月16日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
高木 俊輔 氏 (東京大学・大学院数理科学研究科)
特異点論における正標数の手法 (JAPANESE)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
高木 俊輔 氏 (東京大学・大学院数理科学研究科)
特異点論における正標数の手法 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
特異点論における正標数の手法として,標数0の特異点の,正標数特有の写像であるフロベニウス写像を用いた特徴付けを紹介する.例えば,対数的標準特異点は極小モデル理論に現れる特異点のクラスだが,フロベニウス写像の分裂を用いて定義される特異点 (F純特異点)との対応が予想されている.この予想の 最近の進展,特に数体上定義された滑らかな射影代数多様体の通常還元に関する予想との関連について解説する.
特異点論における正標数の手法として,標数0の特異点の,正標数特有の写像であるフロベニウス写像を用いた特徴付けを紹介する.例えば,対数的標準特異点は極小モデル理論に現れる特異点のクラスだが,フロベニウス写像の分裂を用いて定義される特異点 (F純特異点)との対応が予想されている.この予想の 最近の進展,特に数体上定義された滑らかな射影代数多様体の通常還元に関する予想との関連について解説する.
2011年11月25日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 002号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
下村 明洋 氏 (東京大学・大学院数理科学研究科)
非線型分散型発展方程式について (JAPANESE)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
下村 明洋 氏 (東京大学・大学院数理科学研究科)
非線型分散型発展方程式について (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
非線型分散型偏微分方程式の解の時間発展について,基本的考え方等を中心に講演する予定である.
非線型分散型偏微分方程式の解の時間発展について,基本的考え方等を中心に講演する予定である.
2011年11月04日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
金井 雅彦 氏 (東京大学・数理科学研究科)
複比を巡って (JAPANESE)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
金井 雅彦 氏 (東京大学・数理科学研究科)
複比を巡って (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
複比 (cross ratio) は二千年にもおよぶ歴史を有すると言われているが,
このわずか二十年少々の間にも複比に関する新たなそして重要な発見が
少なからずなされている.どうやら,わたしたちの複比に関する理解は
いまだに限られているようである.そのような現状について,個人的な
興味を交えてお話したい.
複比 (cross ratio) は二千年にもおよぶ歴史を有すると言われているが,
このわずか二十年少々の間にも複比に関する新たなそして重要な発見が
少なからずなされている.どうやら,わたしたちの複比に関する理解は
いまだに限られているようである.そのような現状について,個人的な
興味を交えてお話したい.
2011年07月29日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
石井志保子氏 氏 (東大数理)
弧空間と代数幾何学 (JAPANESE)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
石井志保子氏 氏 (東大数理)
弧空間と代数幾何学 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
ジェットスキームや弧空間の概念は 1968年に John F. Nash によって導入された.
このとき彼は弧空間と特異点解消の対応を記述する「Nash 問題」を提起している.
講演ではこの問題と,弧空間の双有理幾何学への応用を紹介する.
ジェットスキームや弧空間の概念は 1968年に John F. Nash によって導入された.
このとき彼は弧空間と特異点解消の対応を記述する「Nash 問題」を提起している.
講演ではこの問題と,弧空間の双有理幾何学への応用を紹介する.
2011年06月24日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
志甫 淳 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
p進微分方程式の対数的延長について (JAPANESE)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
志甫 淳 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
p進微分方程式の対数的延長について (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
複素代数多様体上の可積分接続に対応するp進的対象として標数pの代数多様体から定まるp進解析空間上のある種の可積分接続(p進微分方程式)を考える.これを過収束アイソクリスタルという.本講演では開代数多様体上の過収束アイソクリスタルの縁への対数的延長可能性についての結果および関連する話題について述べる.
複素代数多様体上の可積分接続に対応するp進的対象として標数pの代数多様体から定まるp進解析空間上のある種の可積分接続(p進微分方程式)を考える.これを過収束アイソクリスタルという.本講演では開代数多様体上の過収束アイソクリスタルの縁への対数的延長可能性についての結果および関連する話題について述べる.
2011年01月28日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 117号室
部屋が通常と異なります。ご注意ください。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
白井朋之 氏 (九州大学)
確率論における共形不変性 (JAPANESE)
部屋が通常と異なります。ご注意ください。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
白井朋之 氏 (九州大学)
確率論における共形不変性 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
「2次元ブラウン運動のパスの(定数でない)正則関数による像は,また2次元ブラウン運動である」.このブラウン運動の共形不変性が,確率論においてあらわれる共形不変性でもっとも基本的なものである.2000年以降,ブラウン運動とは異なる確率モデルで共形不変性をキーワードに注目されているのが,Werner(2006年)とSmirnov(2010年)のフィールズ賞受賞業績とも密接に関係するSLE(Schramm-Loewner Evolution)である.本講演では,SLEとランダム解析関数の零点分布を、共形不変性があらわれるモデルとしてその背景や関連の結果などとあわせて紹介する
「2次元ブラウン運動のパスの(定数でない)正則関数による像は,また2次元ブラウン運動である」.このブラウン運動の共形不変性が,確率論においてあらわれる共形不変性でもっとも基本的なものである.2000年以降,ブラウン運動とは異なる確率モデルで共形不変性をキーワードに注目されているのが,Werner(2006年)とSmirnov(2010年)のフィールズ賞受賞業績とも密接に関係するSLE(Schramm-Loewner Evolution)である.本講演では,SLEとランダム解析関数の零点分布を、共形不変性があらわれるモデルとしてその背景や関連の結果などとあわせて紹介する
2010年12月10日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 117号室
-紫綬褒章受章を祝して-
部屋がいつもと異なります。ご注意ください。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
儀我 美一 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
ハミルトン・ヤコビ方程式と結晶成長 (JAPANESE)
-紫綬褒章受章を祝して-
部屋がいつもと異なります。ご注意ください。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
儀我 美一 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
ハミルトン・ヤコビ方程式と結晶成長 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
成長する結晶表面の挙動を、巨視的な視点で記述する最も単純なモデルはハミルトン
・ヤコビ方程式を用いるものである。成長に伴いファセットと呼ばれる平らな面が平らな
まま成長できるかどうか安定性の問題は、複雑な形状が生み出されるかといった形態形成
の問題として重要であるが、半導体のような産業技術の問題としても重要である。ハミル
トン・ヤコビ方程式で記述される場合、数学的には時間大域的な解の挙動の問題と考えら
れる。ハミルトニアンが強圧的な場合は力学系的に言えばエルゴード性があることはよく
知られている。しかし、上述の問題由来のハミルトニアンは強圧的ではなく、新しい数学
的課題、現象が次々にみつかっている。例えば「エルゴード性」は空間の一部でしか成立
しないことがわかる。このような数学的成果に触れつつ、結晶成長の問題に対してどのよ
うな貢献ができるかについて述べる。
成長する結晶表面の挙動を、巨視的な視点で記述する最も単純なモデルはハミルトン
・ヤコビ方程式を用いるものである。成長に伴いファセットと呼ばれる平らな面が平らな
まま成長できるかどうか安定性の問題は、複雑な形状が生み出されるかといった形態形成
の問題として重要であるが、半導体のような産業技術の問題としても重要である。ハミル
トン・ヤコビ方程式で記述される場合、数学的には時間大域的な解の挙動の問題と考えら
れる。ハミルトニアンが強圧的な場合は力学系的に言えばエルゴード性があることはよく
知られている。しかし、上述の問題由来のハミルトニアンは強圧的ではなく、新しい数学
的課題、現象が次々にみつかっている。例えば「エルゴード性」は空間の一部でしか成立
しないことがわかる。このような数学的成果に触れつつ、結晶成長の問題に対してどのよ
うな貢献ができるかについて述べる。
2010年10月29日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 002号室
*** 通常とは部屋が異なります。ご注意ください ***
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
Robin Graham 氏 (University of Washington)
Ambient metrics and exceptional holonomy (ENGLISH)
*** 通常とは部屋が異なります。ご注意ください ***
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
Robin Graham 氏 (University of Washington)
Ambient metrics and exceptional holonomy (ENGLISH)
[ 講演概要 ]
The holonomy of a pseudo-Riemannian metric is a subgroup of the orthogonal group which measures the structure preserved by parallel translation. Construction of pseudo-Riemannian metrics whose holonomy is an exceptional Lie group has been of great interest in recent years. This talk will outline a construction of metrics in dimension 7 whose holonomy is contained in the split real form of the exceptional group $G_2$. The datum for the construction is a generic real-analytic 2-plane field on a manifold of dimension 5; the metric in dimension 7 arises as the ambient metric of a conformal structure on the 5-manifold defined by Nurowski in terms of the 2-plane field.
The holonomy of a pseudo-Riemannian metric is a subgroup of the orthogonal group which measures the structure preserved by parallel translation. Construction of pseudo-Riemannian metrics whose holonomy is an exceptional Lie group has been of great interest in recent years. This talk will outline a construction of metrics in dimension 7 whose holonomy is contained in the split real form of the exceptional group $G_2$. The datum for the construction is a generic real-analytic 2-plane field on a manifold of dimension 5; the metric in dimension 7 arises as the ambient metric of a conformal structure on the 5-manifold defined by Nurowski in terms of the 2-plane field.
2010年10月08日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
佐々木 隆 氏 (京都大学基礎物理学研究所)
$3+¥ell$ ($¥ell=1,2,¥ldots$) 個の確定特異点を持つ
Schroedinger (Sturm-Liouville)方程式の解としての例外Jacobi多項式 (JAPANESE)
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
佐々木 隆 氏 (京都大学基礎物理学研究所)
$3+¥ell$ ($¥ell=1,2,¥ldots$) 個の確定特異点を持つ
Schroedinger (Sturm-Liouville)方程式の解としての例外Jacobi多項式 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
3個(超幾何),4個(Heun)より多くの確定特異点を持つFuchs型微分方程式の大域解は,今までほとんど知られていない.この話では,$3+¥ell$ ($¥ell=1,2,¥ldots$)個の確定特異点を持つSchroedinger (Sturm-Liouville)方程式の解の完全系の具体形を与える.この方程式は,次のようなHamiltonian (Schroedinger作用素)を持つ Darboux-P¥"oschl-Tellerポテンシャル¥[ ¥mathcal{H}=-¥frac{d^2}{dx^2}+¥frac{g(g-1)}{¥sin^2x}+¥frac{h(h-1)} {¥cos^2x} ¥]の変形である.固有関数は例外 Jacobi多項式$¥{P_{¥ell,n}(¥eta)¥}$, $n=0,1,2,¥ldots$, からなり,その次数はdeg($P_{¥ell,n}$)$=n+¥ell$である.従ってBochnerの定理による制約を受けない.合流型の極限から2種類の例外Laguerre多項式,$¥ell=1,2,¥ldots$が得られる. 同様の変形方法によって,例外WilsonおよびAskey-Wilson多項式,$¥ell=1,2,¥ldots$が得られる.
3個(超幾何),4個(Heun)より多くの確定特異点を持つFuchs型微分方程式の大域解は,今までほとんど知られていない.この話では,$3+¥ell$ ($¥ell=1,2,¥ldots$)個の確定特異点を持つSchroedinger (Sturm-Liouville)方程式の解の完全系の具体形を与える.この方程式は,次のようなHamiltonian (Schroedinger作用素)を持つ Darboux-P¥"oschl-Tellerポテンシャル¥[ ¥mathcal{H}=-¥frac{d^2}{dx^2}+¥frac{g(g-1)}{¥sin^2x}+¥frac{h(h-1)} {¥cos^2x} ¥]の変形である.固有関数は例外 Jacobi多項式$¥{P_{¥ell,n}(¥eta)¥}$, $n=0,1,2,¥ldots$, からなり,その次数はdeg($P_{¥ell,n}$)$=n+¥ell$である.従ってBochnerの定理による制約を受けない.合流型の極限から2種類の例外Laguerre多項式,$¥ell=1,2,¥ldots$が得られる. 同様の変形方法によって,例外WilsonおよびAskey-Wilson多項式,$¥ell=1,2,¥ldots$が得られる.
2010年07月02日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
宍倉光広 氏 (京都大学)
等角フラクタルのハウスドルフ次元と測度 (JAPANESE)
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。
宍倉光広 氏 (京都大学)
等角フラクタルのハウスドルフ次元と測度 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
自己相似なフラクタルや1次元複素力学系のジュリア集合などの「等角フラクタル」のハウスドルフ次元やハウスドルフ測度について解説する。カントールの3進集合やコッホ曲線など縮小的等角アファイン写像で定義される自己相似フラクタルについては、簡単にハウスドルフ次元を計算する公式がある。これは非線型な有理関数のジュリア集合についても、それが拡大的という条件をみたす場合にBowenの公式として拡張されている。この場合、リーマン球面全体にならないジュリア集合の面積(2次元ルベーグ測度)は0になる。これがいつでも成立するであろうという予想(複素力学系のAhlfors予想)があったが、これが最近BuffとCheritatにより否定的に解決された。講演では、ジュリア集合のハウスドルフ次元と測度にまつわる話題(たとえば指数関数のジュリア集合に関するKarpinskaのパラドックスなど)と、BuffとCheritatの証明の背後にある力学系の「くりこみ」というアイデアについて解説する。
自己相似なフラクタルや1次元複素力学系のジュリア集合などの「等角フラクタル」のハウスドルフ次元やハウスドルフ測度について解説する。カントールの3進集合やコッホ曲線など縮小的等角アファイン写像で定義される自己相似フラクタルについては、簡単にハウスドルフ次元を計算する公式がある。これは非線型な有理関数のジュリア集合についても、それが拡大的という条件をみたす場合にBowenの公式として拡張されている。この場合、リーマン球面全体にならないジュリア集合の面積(2次元ルベーグ測度)は0になる。これがいつでも成立するであろうという予想(複素力学系のAhlfors予想)があったが、これが最近BuffとCheritatにより否定的に解決された。講演では、ジュリア集合のハウスドルフ次元と測度にまつわる話題(たとえば指数関数のジュリア集合に関するKarpinskaのパラドックスなど)と、BuffとCheritatの証明の背後にある力学系の「くりこみ」というアイデアについて解説する。
2010年06月11日(金)
17:00-18:00 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
通常より30分遅い開催時間です!!
お茶&Coffee&お菓子: 16:30~17:00 (コモンルーム)。
梅原雅顕 氏 (大阪大学大学院理学研究科)
ガウス・ボンネの定理と曲面上の特異点 (JAPANESE)
通常より30分遅い開催時間です!!
お茶&Coffee&お菓子: 16:30~17:00 (コモンルーム)。
梅原雅顕 氏 (大阪大学大学院理学研究科)
ガウス・ボンネの定理と曲面上の特異点 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
古典的な閉曲面のガウス・ボンネの定理を, 曲面が波面としての特異点を許す場合に拡張します. すると, 古典的なテーマであるにもかかわらず, 曲面の変曲点や位相の情報と, そのガウス写像の特異点の情報との間の関係など, 意外な視点が見えてきます.
古典的な閉曲面のガウス・ボンネの定理を, 曲面が波面としての特異点を許す場合に拡張します. すると, 古典的なテーマであるにもかかわらず, 曲面の変曲点や位相の情報と, そのガウス写像の特異点の情報との間の関係など, 意外な視点が見えてきます.