統計データ解析I
授業の目標,概要
統計データ解析Iでは,受講者が統計ソフトウエアを用いた実験によって確率的現象に慣れ,統計推測法の意味を理解し,データ解析の方法を実習する.統計ソフトウエアRの使い方を学んだあと,シミュレーションによってランダムネスと極限定理を体験する.後で必要になる確率分布を学び,基本的な記述統計量と標本分布に関する基礎事項を学習する.推測統計における基礎的な推定・検定法,および分散分析,回帰分析の方法を,データ処理を通じて実習する.統計データ解析IはAセメスターに開講し,基礎的な数学を習得した学生は本講義の内容をより深く理解することができる.
授業計画
講義内容はおおむね以下の通りであるが,担当教員によっては順序や内容に一部変更が加えられる場合がある.
- 統計ソフトウエアR入門
Rの基本的な使い方を学ぶ. - データのプロット
Rのグラフィックス機能を使い,データを見やすく表示する. - シミュレーションと極限定理
極限定理は統計学の基本である.ここではシミュレーションによって現象を観察する. - 確率分布
確率分布の基礎と幾つかの例を学習する. - 基礎的な記述統計量とデータの集約
データの様子を簡素にまとめる方法について考える. - 推定
統計モデルに対して有効な推定法を学ぶ. - 検定
データに基づき統計的仮説を検定する方法を扱う. - 分散分析
一元配置,二元配置について学ぶ. - 回帰分析
ある変量を他の変量で説明する回帰モデルを扱い,その推定,検定の方法を身につける.