数学II(文科生)
授業の目標,概要
文科生向けの,ベクトルと行列に関する基礎的な内容や,計算手法を理解するための科目である. 講義内容はおおむね授業計画に記載されている通りであるが,担当教員によって順序は異なる ことがある. この科目を履修した後に,より進んだ内容を総合科目 「数理科学概論II」で学ぶことができる.
授業計画
- ベクトルと行列:
ベクトルや行列と,それらの演算(和,スカラー倍,行列の積,転置)について学ぶ. 連立一次方程式を行列で表現すると行列の積が自然に現れることを理解する. - 行列式:
行列式の定義や,行列の基本変形による行列式の計算法を修得する. また,行列式について,多重線型性,交代性,行列の積と行列式の関係, 行列の区分けと行列式の関係,行列式の展開,逆行列の存在と行列式の値との関係,クラーメルの公式 などの基本的な性質について学ぶ. - 連立一次方程式の解法:
行列の基本変形による,連立一次方程式の解法と逆行列の計算法を修得する. 連立一次方程式の解法である加減法と,行列の基本変形による解法との関係を理解する.また,行列の階数に ついて学ぶ.