東京無限可積分系セミナー
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開催情報 | 土曜日 13:30~16:00 数理科学研究科棟(駒場) 117号室 |
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担当者 | 神保道夫、国場敦夫、山田裕二、武部尚志、高木太一郎、白石潤一 |
セミナーURL | https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~takebe/iat/index-j.html |
2016年11月10日(木)
15:00-17:00 数理科学研究科棟(駒場) 002号室
鹿島洋平 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
複素磁場下のBCSモデルにおける超伝導 (JAPANESE)
鹿島洋平 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
複素磁場下のBCSモデルにおける超伝導 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
正の温度下で複素磁場を加えたBCSモデルにおいて自発的対称性の破れ
(SSB)と非対角長距離秩序(ODLRO)が存在することを証明する。
ここでBCSモデルとは、最近接格子点間のホッピングを仮定した自由な項
とクーパー対長距離相互作用を仮定した4点の相互作用項からなるフェルミオ
ンフォック空間上の自己共役演算子である。ここで複素磁場との相互作用は
Z方向のスピン演算子に純虚数をかけた演算子で表す。SSBとODLROは
全フェルミオンフォック空間にわたる熱平均の無限体積極限で記述される。
複素磁場はギャップ方程式の性質を変え、通常のBCSモデルではおこらない
高温・弱結合の条件下で超伝導相が現れることが示される。証明はグラスマン
積分の方法に基づく。
正の温度下で複素磁場を加えたBCSモデルにおいて自発的対称性の破れ
(SSB)と非対角長距離秩序(ODLRO)が存在することを証明する。
ここでBCSモデルとは、最近接格子点間のホッピングを仮定した自由な項
とクーパー対長距離相互作用を仮定した4点の相互作用項からなるフェルミオ
ンフォック空間上の自己共役演算子である。ここで複素磁場との相互作用は
Z方向のスピン演算子に純虚数をかけた演算子で表す。SSBとODLROは
全フェルミオンフォック空間にわたる熱平均の無限体積極限で記述される。
複素磁場はギャップ方程式の性質を変え、通常のBCSモデルではおこらない
高温・弱結合の条件下で超伝導相が現れることが示される。証明はグラスマン
積分の方法に基づく。