複素解析幾何セミナー

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開催情報 月曜日 10:30~12:00 数理科学研究科棟(駒場) 128号室
担当者 平地 健吾, 高山 茂晴

2020年11月30日(月)

10:30-12:00   オンライン開催
岩井雅崇 氏 (大阪市立大数学研究所, 京都大数理解析研究所)
On asymptotic base loci of relative anti-canonical divisors
[ 講演概要 ]
射影代数多様体間の正則写像$f: X \rightarrow Y$について, その相対的反標準 因子$-K_{X/Y}$は豊富などの正値性を持ちづらいことがわかっている. 例えば, Kollar-宮岡-森から「$-K_{X/Y}$が豊富ならば, Yの次元が0になる」ことが知ら れており, Cao-Horingなどから「$-K_{X/Y}$がネフならば, fが解析的ファイ バー束になる」ことが知られている.
この講演では, $-K_{X/Y}$から定まる"asymptotic base loci"という集合を用い て, 上記の結果が巨大や擬有効へ拡張できることを紹介する. また 「$-K_{X/Y}$から定まる"asymptotic base loci"が, 空集合か水平方向に存在す るかのどちらかである」ことも紹介する. この研究は大阪大学の江尻祥氏と東北 大学の松村慎一氏との共同研究である.
[ 参考URL ]
https://zoom.us/meeting/register/tJ0vcu2rrDIqG9Rv5AT0Mpi37urIkJ1IRldB