複素解析幾何セミナー

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開催情報 月曜日 10:30~12:00 数理科学研究科棟(駒場) 128号室
担当者 平地 健吾, 高山 茂晴

2016年06月06日(月)

10:30-12:00   数理科学研究科棟(駒場) 128号室
菊田 伸 氏 (工学院大学)
対数的標準束の正値性の退化と完備ケーラー・アインシュタイン計量の境界挙動 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
この講演では, 準射影代数多様体上において, 負のリッチ曲率を持った完備ケーラー・アインシュタイン計量の境界挙動について議論する. この計量が存在するためには, 対数的標準束に対する正値性の仮定が必要なのだが, その境界における退化が境界挙動と関わると目論んでいる. そこでG. Schumacherのある結果を参考にしてたてた境界挙動に関する予想について紹介し, 実際に境界が一般型である場合は成り立つことを報告する. また可能ならば, 境界がカラビ・ヤオの場合の予想についても述べたい.