談話会・数理科学講演会

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担当者 足助太郎,寺田至,長谷川立,宮本安人(委員長)
セミナーURL https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/seminar/colloquium/index.html

2017年05月26日(金)

15:30-16:30   数理科学研究科棟(駒場) 002号室
会田茂樹 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
ループ空間上のスペクトルギャップの漸近挙動について (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
リーマン多様体上にはブラウン運動などの
自然な確率過程が定義でき、ブラウン運動を通して解析および幾何の問題を
研究することができる。
一方、このブラウン運動が定める道の空間やループ空間上の
確率測度は道のエネルギーを指数の肩にのせた汎関数を重みに持つ形式的
経路積分表示を持つ。この事から、極めて良い状況ならば
ループ空間上のディリクレ形式で定まる作用素の
分散0の極限(準古典極限に相当する)の下でのスペクトルギャップの漸近挙動
が予想できることになる。
この講演では、この問題について、どのような点が難しいか、
何が知られているかをお話したい。