談話会・数理科学講演会

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担当者 阿部紀行、岩木耕平、河澄響矢(委員長)、小池祐太
セミナーURL https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/seminar/colloquium/index.html

2014年07月11日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
旧記録は、上記セミナーURLにあります。
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)。

小林俊行 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
不定値計量をもつ局所対称空間の大域幾何と解析 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
弦楽器では、弦を短くするにつれて音が高くなります。
同様に、閉リーマン面上のラプラシアンの固有値はタイヒミュラー空間上の関数
として
必ず変動することが知られています。
後者は局所的に同じ曲がり方をしたリーマン多様体(双曲幾何)を舞台にしたも
のですが、
もっと一般の不定値計量をもつ空間では何が起こるでしょうか?
そもそも、大域解析の舞台となる良い空間が存在するのでしょうか。

この談話会では、

1.(局所から大域へ)閉じた空間が存在するか?

2. (スペクトル理論)変形しても音程が変わらないことがある?

という話題をとりあげてみたいと思います。

これらの問題は多岐にわたる数学の分野が関わっていますが、例として
反ドジッター空間(局所的に同じ曲がり方をしたローレンツ多様体)を
用いて、学部の4年生でもアクセスできる形で初等的に話す予定です。