東京確率論セミナー
過去の記録 ~12/07|次回の予定|今後の予定 12/08~
開催情報 | 月曜日 16:00~17:30 数理科学研究科棟(駒場) 126号室 |
---|---|
担当者 | 佐々田槙子、中島秀太(明治大学) |
セミナーURL | https://sites.google.com/view/tokyo-probability-seminar23/2024年度 |
2024年06月10日(月)
16:00-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 126号室
15:15〜 2階のコモンルームでTea timeを行いますので、ぜひそちらにもご参加ください。
後藤ゆきみ 氏 (学習院大学)
Phase Transition in a Lattice Nambu–Jona-Lasinio Model (日本語)
15:15〜 2階のコモンルームでTea timeを行いますので、ぜひそちらにもご参加ください。
後藤ゆきみ 氏 (学習院大学)
Phase Transition in a Lattice Nambu–Jona-Lasinio Model (日本語)
[ 講演概要 ]
量子色力学で重要な概念としてカイラル対称性の破れとそれに伴うフェルミオンの質量生成があるが、その証明は困難が多い。その理解に格子上の量子色力学は成功していると見られているものの、数学的結果はいまだ限られている。
この講演では格子上のフェルミオンの定式化のひとつであるスタッガード・フェルミオンをもちいて、それらが4つのフェルミオンと相互作用する模型(lattice Nambu–Jona-Lasinio model)を考える。この模型は離散的なカイラル対称性しかもたないものの、質量が自発的に生成することと、それに伴う対称性の破れを証明できる。また、連続的なフレーバー対称性をもつ場合は南部・ゴールドストーン・モードと呼ばれるスペクトルにギャップのない無限系の基底状態が出現することを説明する。
本講演は高麗徹氏との共同研究にもとづく。
量子色力学で重要な概念としてカイラル対称性の破れとそれに伴うフェルミオンの質量生成があるが、その証明は困難が多い。その理解に格子上の量子色力学は成功していると見られているものの、数学的結果はいまだ限られている。
この講演では格子上のフェルミオンの定式化のひとつであるスタッガード・フェルミオンをもちいて、それらが4つのフェルミオンと相互作用する模型(lattice Nambu–Jona-Lasinio model)を考える。この模型は離散的なカイラル対称性しかもたないものの、質量が自発的に生成することと、それに伴う対称性の破れを証明できる。また、連続的なフレーバー対称性をもつ場合は南部・ゴールドストーン・モードと呼ばれるスペクトルにギャップのない無限系の基底状態が出現することを説明する。
本講演は高麗徹氏との共同研究にもとづく。