Tokyo Probability Seminar
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Date, time & place | Monday 16:00 - 17:30 126Room #126 (Graduate School of Math. Sci. Bldg.) |
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Organizer(s) | Makiko Sasada, Shuta Nakajima, Masato Hoshino |
2024/06/10
16:00-17:30 Room #126 (Graduate School of Math. Sci. Bldg.)
We are having teatime from 15:15 in the common room on the second floor. Please join us.
Yukimi Goto (Gakushuin University)
Phase Transition in a Lattice Nambu–Jona-Lasinio Model (日本語)
We are having teatime from 15:15 in the common room on the second floor. Please join us.
Yukimi Goto (Gakushuin University)
Phase Transition in a Lattice Nambu–Jona-Lasinio Model (日本語)
[ Abstract ]
量子色力学で重要な概念としてカイラル対称性の破れとそれに伴うフェルミオンの質量生成があるが、その証明は困難が多い。その理解に格子上の量子色力学は成功していると見られているものの、数学的結果はいまだ限られている。
この講演では格子上のフェルミオンの定式化のひとつであるスタッガード・フェルミオンをもちいて、それらが4つのフェルミオンと相互作用する模型(lattice Nambu–Jona-Lasinio model)を考える。この模型は離散的なカイラル対称性しかもたないものの、質量が自発的に生成することと、それに伴う対称性の破れを証明できる。また、連続的なフレーバー対称性をもつ場合は南部・ゴールドストーン・モードと呼ばれるスペクトルにギャップのない無限系の基底状態が出現することを説明する。
本講演は高麗徹氏との共同研究にもとづく。
量子色力学で重要な概念としてカイラル対称性の破れとそれに伴うフェルミオンの質量生成があるが、その証明は困難が多い。その理解に格子上の量子色力学は成功していると見られているものの、数学的結果はいまだ限られている。
この講演では格子上のフェルミオンの定式化のひとつであるスタッガード・フェルミオンをもちいて、それらが4つのフェルミオンと相互作用する模型(lattice Nambu–Jona-Lasinio model)を考える。この模型は離散的なカイラル対称性しかもたないものの、質量が自発的に生成することと、それに伴う対称性の破れを証明できる。また、連続的なフレーバー対称性をもつ場合は南部・ゴールドストーン・モードと呼ばれるスペクトルにギャップのない無限系の基底状態が出現することを説明する。
本講演は高麗徹氏との共同研究にもとづく。