複素解析幾何セミナー
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開催情報 | 月曜日 10:30~12:00 数理科学研究科棟(駒場) 128号室 |
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担当者 | 平地 健吾, 高山 茂晴 |
2024年06月24日(月)
10:30-12:00 数理科学研究科棟(駒場) 128号室
成田 知将 氏 (名古屋大学)
コンパクトケーラー多様体のラプラシアン固有値の最大化問題 (Japanese)
https://forms.gle/gTP8qNZwPyQyxjTj8
成田 知将 氏 (名古屋大学)
コンパクトケーラー多様体のラプラシアン固有値の最大化問題 (Japanese)
[ 講演概要 ]
与えられたコンパクト多様体$M$において,体積が1となるようなリーマン計量全体を考える.このとき,計量から定まるラプラシアンの最小正固有値は,そのような計量全体の上の汎関数とみなせる.Nadirashvili(1996)とEl Soufi-Ilias(2000)は,計量$g$がそのような固有値汎関数の臨界点であるとき,ラプラシアンの固有関数たちが$(M, g)$の球面への等長極小はめ込みを与えることを示した.Apostolov-Jakobson-Kokarev(2015)は,リーマン計量全体ではなく,コンパクトケーラー多様体においてケーラー類を固定して固有値汎関数の臨界点を調べた.本講演では,コンパクト複素多様体において,体積が1となるようなケーラー計量全体を考え,固有値汎関数の臨界点について考察する.Apostolov et al.の結果との比較を行い,また例として平坦な複素トーラスについて述べる.本講演はプレプリント arXiv:2304.06261の内容に基づく.
[ 参考URL ]与えられたコンパクト多様体$M$において,体積が1となるようなリーマン計量全体を考える.このとき,計量から定まるラプラシアンの最小正固有値は,そのような計量全体の上の汎関数とみなせる.Nadirashvili(1996)とEl Soufi-Ilias(2000)は,計量$g$がそのような固有値汎関数の臨界点であるとき,ラプラシアンの固有関数たちが$(M, g)$の球面への等長極小はめ込みを与えることを示した.Apostolov-Jakobson-Kokarev(2015)は,リーマン計量全体ではなく,コンパクトケーラー多様体においてケーラー類を固定して固有値汎関数の臨界点を調べた.本講演では,コンパクト複素多様体において,体積が1となるようなケーラー計量全体を考え,固有値汎関数の臨界点について考察する.Apostolov et al.の結果との比較を行い,また例として平坦な複素トーラスについて述べる.本講演はプレプリント arXiv:2304.06261の内容に基づく.
https://forms.gle/gTP8qNZwPyQyxjTj8