談話会・数理科学講演会
過去の記録 ~10/10|次回の予定|今後の予定 10/11~
担当者 | 足助太郎,寺田至,長谷川立,宮本安人(委員長) |
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セミナーURL | https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/seminar/colloquium/index.html |
2023年03月13日(月)
13:00-17:00 ハイブリッド開催
オンライン参加の方は[参考URL]よりご登録下さい。対面参加希望の方は3/12 17時迄に次のフォームよりお申込み下さい(東大数理・数学科の方は申込不要)。https://forms.gle/q6aoqKUqrDhtCxuP8 (3/10更新)
金井雅彦 氏 (東京大学大学院数理科学研究科) 13:00-14:00
Mostow の剛性定理と,わたしのささやかな試みと,そして「とらぬタヌキ」たち (JAPANESE)
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZElcO2oqTgoG9a1JSawX0kFRMSFheEptcaA
稲葉寿 氏 (東京大学大学院数理科学研究科) 14:30-15:30
人口と感染症の数理40年―希望は果たされたか?― (JAPANESE)
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZIkceigrj4tEt0AydbnE8PVJmIS6xLanDAe
斎藤秀司 氏 (東京大学大学院数理科学研究科) 16:00-17:00
高次元類体論から新たなモチーフ理論まで (ENGLISH)
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZAqf-ioqz8jG9BWefiIf_zTJ1t7R7VG1beV
オンライン参加の方は[参考URL]よりご登録下さい。対面参加希望の方は3/12 17時迄に次のフォームよりお申込み下さい(東大数理・数学科の方は申込不要)。https://forms.gle/q6aoqKUqrDhtCxuP8 (3/10更新)
金井雅彦 氏 (東京大学大学院数理科学研究科) 13:00-14:00
Mostow の剛性定理と,わたしのささやかな試みと,そして「とらぬタヌキ」たち (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
Mostow の剛性定理に出会ったのは博士課程の学生のころでした.その証明において共形幾何が重要な役割を果たしていたことに,当時微分幾何を学んでいたわたは何よりも強い感銘を受けました.さらに,解析やエルゴード理論も必要不可欠な役割を果たします.そんな大きさ・広さに魅了され,結局いままでそれに関わることに常に興味を惹かれ続けてきました.実現できたことはごくわずか,多くのもくろみはいまだそのまま残っています.そんな「とらぬタヌキ」たちについてもお話しできたらと考えています.
[ 参考URL ]Mostow の剛性定理に出会ったのは博士課程の学生のころでした.その証明において共形幾何が重要な役割を果たしていたことに,当時微分幾何を学んでいたわたは何よりも強い感銘を受けました.さらに,解析やエルゴード理論も必要不可欠な役割を果たします.そんな大きさ・広さに魅了され,結局いままでそれに関わることに常に興味を惹かれ続けてきました.実現できたことはごくわずか,多くのもくろみはいまだそのまま残っています.そんな「とらぬタヌキ」たちについてもお話しできたらと考えています.
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZElcO2oqTgoG9a1JSawX0kFRMSFheEptcaA
稲葉寿 氏 (東京大学大学院数理科学研究科) 14:30-15:30
人口と感染症の数理40年―希望は果たされたか?― (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
日本に研究者のいない人口と感染症の数理モデルの研究をはじめて,いつのまにか40年たってしまいました.最後になって新型コロナパンデミックに遭遇することになったのも運命かと思っています.これまでの研究の動機と経緯,展望についてお話ししたいと思います.
[ 参考URL ]日本に研究者のいない人口と感染症の数理モデルの研究をはじめて,いつのまにか40年たってしまいました.最後になって新型コロナパンデミックに遭遇することになったのも運命かと思っています.これまでの研究の動機と経緯,展望についてお話ししたいと思います.
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZIkceigrj4tEt0AydbnE8PVJmIS6xLanDAe
斎藤秀司 氏 (東京大学大学院数理科学研究科) 16:00-17:00
高次元類体論から新たなモチーフ理論まで (ENGLISH)
[ 講演概要 ]
私の最初の研究は加藤和也先生と共同で行った「高次元類体論」です。もう40年も前のことです。古典的な類体論はフェルマーとガウスの偉業を源とし20世紀前半に高木貞治とEmil Artinにより完成された整数論の礎で,有限次代数体(有理数体の有限次拡大)の最大アーベル拡大のガロア群を,その体に内在的な情報(例えばイデアル類群)のみを用いて統制する理論です。類体論の高次元化とはこの理論を,有限生成体 (有理数体あるいは有限体上高い超越次数を持つ関数体)の場合へ拡張する理論です。これはスキーム論を用いて数論幾何学的問題として定式化されます。
この講演では、まず大学生でもわかる類体論の復習から始め、高次元類体論がどのように定式化されるかを専門外の方にもわかりやすく説明します。さらに2016年にKerz氏と共同で行った加藤-斎藤の高次元類体論の改良に簡単に触れ、それに触発されて最近進展している新たなモチーフ理論の一端に触れます。特にこれまでモチーフ理論とは全く交流がなかった分岐理論(斎藤毅先生が世界的なリーダー)との関係について述べます。
[ 参考URL ]私の最初の研究は加藤和也先生と共同で行った「高次元類体論」です。もう40年も前のことです。古典的な類体論はフェルマーとガウスの偉業を源とし20世紀前半に高木貞治とEmil Artinにより完成された整数論の礎で,有限次代数体(有理数体の有限次拡大)の最大アーベル拡大のガロア群を,その体に内在的な情報(例えばイデアル類群)のみを用いて統制する理論です。類体論の高次元化とはこの理論を,有限生成体 (有理数体あるいは有限体上高い超越次数を持つ関数体)の場合へ拡張する理論です。これはスキーム論を用いて数論幾何学的問題として定式化されます。
この講演では、まず大学生でもわかる類体論の復習から始め、高次元類体論がどのように定式化されるかを専門外の方にもわかりやすく説明します。さらに2016年にKerz氏と共同で行った加藤-斎藤の高次元類体論の改良に簡単に触れ、それに触発されて最近進展している新たなモチーフ理論の一端に触れます。特にこれまでモチーフ理論とは全く交流がなかった分岐理論(斎藤毅先生が世界的なリーダー)との関係について述べます。
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZAqf-ioqz8jG9BWefiIf_zTJ1t7R7VG1beV