談話会・数理科学講演会
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担当者 | 会田茂樹,大島芳樹,志甫淳(委員長),高田了 |
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セミナーURL | https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/seminar/colloquium/index.html |
2019年04月26日(金)
15:30-16:30 数理科学研究科棟(駒場) 056号室
吉田善章 氏 (東京大学新領域創成科学研究科)
Lie-Poisson代数の「変形」とカイラルな場の理論 (日本語)
吉田善章 氏 (東京大学新領域創成科学研究科)
Lie-Poisson代数の「変形」とカイラルな場の理論 (日本語)
[ 講演概要 ]
物理の理論は「物」と「時空」の二つを使って記述される.物の特性は「エネルギー」の数学的表現(ハミルトニアン)に還元される.他方,時空の特性はその「幾何学」を特徴づける群の構造として定式化される.物の奇妙な運動(例えば回転方向に好き嫌い=カイラリティーをもつラトルバックというコマ)は,エネルギーが変な形をしているか,あるいは時空が変な法則をもっているかのいずれかに起因すると考えるのだが,ここでは後者の可能性を追求する.カイラリティー(Krein対称性の破れ)をもつPoisson多様体(Hamilton力学系)の構造を,その基底にあるLie代数の変形に帰着して考える理論を紹介する.
物理の理論は「物」と「時空」の二つを使って記述される.物の特性は「エネルギー」の数学的表現(ハミルトニアン)に還元される.他方,時空の特性はその「幾何学」を特徴づける群の構造として定式化される.物の奇妙な運動(例えば回転方向に好き嫌い=カイラリティーをもつラトルバックというコマ)は,エネルギーが変な形をしているか,あるいは時空が変な法則をもっているかのいずれかに起因すると考えるのだが,ここでは後者の可能性を追求する.カイラリティー(Krein対称性の破れ)をもつPoisson多様体(Hamilton力学系)の構造を,その基底にあるLie代数の変形に帰着して考える理論を紹介する.