談話会・数理科学講演会
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担当者 | 会田茂樹,大島芳樹,志甫淳(委員長),高田了 |
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セミナーURL | https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/seminar/colloquium/index.html |
2009年12月18日(金)
16:30-17:30 数理科学研究科棟(駒場) 002号室
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)
小澤登高 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
Dixmierの相似問題
お茶&Coffee&お菓子: 16:00~16:30 (コモンルーム)
小澤登高 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
Dixmierの相似問題
[ 講演概要 ]
群のユニタリ表現に関しては美しい理論があるが, ユニタリでない無限次元表現はまったくとらえがたい対象である. そこで, 群のヒルベルト空間上の表現がいつユニタリ表現と相似(共役ともいう)になるかを問うのがDixmierの相似問題である. この問題は従順性という概念と深い関わりを持ち, 従って群の従順性の代数的な特徴づけを問うたvon Neumannの問題とも関わっている. von Neumannの問題は, 1980年代に否定的に解かれたものの, 近年の測度論的群論の発展により予想外の展開を見た. 講演では, これらのストーリ ーと測度論的群論の相似問題への応用(Monod氏との共同研究)を話す予定である. 予備知識はほとんど仮定しないので, 学部生にも聞きに来てもらいたい.
群のユニタリ表現に関しては美しい理論があるが, ユニタリでない無限次元表現はまったくとらえがたい対象である. そこで, 群のヒルベルト空間上の表現がいつユニタリ表現と相似(共役ともいう)になるかを問うのがDixmierの相似問題である. この問題は従順性という概念と深い関わりを持ち, 従って群の従順性の代数的な特徴づけを問うたvon Neumannの問題とも関わっている. von Neumannの問題は, 1980年代に否定的に解かれたものの, 近年の測度論的群論の発展により予想外の展開を見た. 講演では, これらのストーリ ーと測度論的群論の相似問題への応用(Monod氏との共同研究)を話す予定である. 予備知識はほとんど仮定しないので, 学部生にも聞きに来てもらいたい.