Lie群論・表現論セミナー
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開催情報 | 火曜日 16:30~18:00 数理科学研究科棟(駒場) 126号室 |
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担当者 | 小林俊行 |
セミナーURL | https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~toshi/seminar/ut-seminar.html |
2006年06月13日(火)
16:30-18:00 数理科学研究科棟(駒場) 126号室
織田 寛 氏 (拓殖大学工学部)
古典型複素Lie環の一般Verma加群に対する最小多項式
織田 寛 氏 (拓殖大学工学部)
古典型複素Lie環の一般Verma加群に対する最小多項式
[ 講演概要 ]
古典型複素Lie環 g の自然表現から自然に定まる U(g) 係数の正方行列を F とする.g のスカラー一般Verma加群 $M_Θ(λ)$ に対して,複素モニック多項式 q(x) で q(F) の各成分が全て Ann $M_Θ(λ)$ に属するような最小次数のものを “$M_Θ(λ)$ の最小多項式” とよぶ.M(λ) を $M_Θ(λ)$ を商加群とするVerma加群とし,q(F) の各成分と Ann M(λ) が生成する U(g) の両側イデアルを $I_Θ(λ)$ とすると,最近
(1) 各λに対する $M_Θ(λ)$ の最小多項式の明示公式
(2) $M_Θ(λ)= M(λ)/I_Θ(λ)M(λ)$ が成り立つためのλの 必要十分条件
が得られた(これらは大島により g = gln の場合には既に得られている).セミナーでは(2)を示すための q(F) の各成分の Harish-Chandra 準同型像の計算法を主に説明する.
古典型複素Lie環 g の自然表現から自然に定まる U(g) 係数の正方行列を F とする.g のスカラー一般Verma加群 $M_Θ(λ)$ に対して,複素モニック多項式 q(x) で q(F) の各成分が全て Ann $M_Θ(λ)$ に属するような最小次数のものを “$M_Θ(λ)$ の最小多項式” とよぶ.M(λ) を $M_Θ(λ)$ を商加群とするVerma加群とし,q(F) の各成分と Ann M(λ) が生成する U(g) の両側イデアルを $I_Θ(λ)$ とすると,最近
(1) 各λに対する $M_Θ(λ)$ の最小多項式の明示公式
(2) $M_Θ(λ)= M(λ)/I_Θ(λ)M(λ)$ が成り立つためのλの 必要十分条件
が得られた(これらは大島により g = gln の場合には既に得られている).セミナーでは(2)を示すための q(F) の各成分の Harish-Chandra 準同型像の計算法を主に説明する.