東京名古屋代数セミナー

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担当者 阿部 紀行、Aaron Chan、伊山 修、行田 康晃、中岡 宏行、高橋 亮
セミナーURL http://www.math.nagoya-u.ac.jp/~aaron.chan/TNAseminar.html

2021年11月19日(金)

17:00-18:30   オンライン開催
オンライン開催の詳細は下記URLをご覧ください。
小境 雄太 氏 (東京理科大学)
有限群のブロック上の$\tau$-傾理論 (Japanese)
[ 講演概要 ]
Adachi-Iyama-Reiten(2014)により導入された台$\tau$-傾加群は, 2項準傾複体や半煉瓦, 2項単純系といった, さまざまな表現論的に重要な対象と1対1で対応する。そのため, 近年では, 与えられた有限次元多元環に対して, それらの上での台$\tau$-傾加群や, それらに対応する対象たちの研究が盛んに行われている。本講演では, $k$を標数$p>0$の代数的閉体とし, 有限群$\tilde{G}$と, $\tilde{G}$の正規部分群$G$, 群環$kG$のブロック$B$, $B$を被覆する$k\tilde{G}$のブロック$\tilde{B}$に対して, より複雑な構造をもつ$\tilde{B}$上の台$\tau$-傾加群や2項準傾複体, 半煉瓦, 2項単純系が, $B$上のそれらから, 有限群の表現論的な道具を用いて得られることを説明する。さらに, 剰余群$\tilde{G}/G$が$p$-群のときには, $B$上の台$\tau$-傾加群全体の集合は, $\tilde{B}$上のそれと, 半順序集合として同型となることも説明する。
本講演は、東京理科大学の小塩遼太郎氏との共同研究に基づく。
[ 講演参考URL ]
http://www.math.nagoya-u.ac.jp/~aaron.chan/TNAseminar.html