東京確率論セミナー

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開催情報 月曜日 16:00~17:30 数理科学研究科棟(駒場) 126号室
担当者 佐々田槙子、中島秀太(明治大学)
セミナーURL https://sites.google.com/view/tokyo-probability-seminar23/2023年度

2023年07月10日(月)

17:00-18:30   数理科学研究科棟(駒場) 126号室
松井 千尋 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
孤立量子系の熱化と緩和 (日本語)
[ 講演概要 ]
近年,孤立量子系の熱化は統計力学分野において最も興味深い研究対象の一つであり,ミクロな観点からの熱化メカニズム解明に関する研究は目覚ましい進展を遂げている.現在,熱化のメカニズムとして最も有力なものは「固有状態熱化仮説」とよばれる仮説で,その主張は全てのエネルギー固有状態がマクロには熱平衡状態と区別できないというものである.
ほとんどの一般的な孤立量子系で反例が見つかっていない一方,多くの保存量をもつ可積分系では上記の仮説が成立しないことが知られている.
本講演では,可積分系の代表例であるXXZスピン鎖の緩和先について議論する.併せて,研究の動機の説明に必要な量子力学と統計力学の知識も簡単に説明する.

参考文献:
J. Phys. A: Math. Theor. 53 134001 (2020)