数値解析セミナー

過去の記録 ~04/26次回の予定今後の予定 04/27~

開催情報 火曜日 16:30~18:00 数理科学研究科棟(駒場) 002号室
担当者 齊藤宣一、柏原崇人
セミナーURL https://sites.google.com/g.ecc.u-tokyo.ac.jp/utnas-bulletin-board/

2014年12月01日(月)

16:30-18:00   数理科学研究科棟(駒場) 056号室
井元佑介 氏 (九州大学大学院数理学府)
Poisson方程式に対する一般化粒子法の誤差評価 (日本語)
[ 講演概要 ]
SPH法やMPS法に代表される粒子法は, 津波のような移動境界流れに対する数値計算手法の一つとして, 現在幅広く利用されている. 一方で, 近似解の誤差評価といった粒子法の数学的正当化は, 我々の知る限り十分に行われているとは言えない. 
そこで我々は, 誤差評価の第一ステップとして, Poisson方程式に対するある一般化粒子法を導入し, その誤差評価を行った. 提案する粒子法は, SPH法やMPS法を含む, より広いクラスの粒子法を記述することが可能である. 本講演では, 粒子分布の正則性と接続性を導入し, これらの性質を持った粒子分布の下で, 近似解の誤差が重み関数の影響半径に関して2次収束することを示す. 我々の誤差評価では, 従来は工学的な経験則に基づいていた 参照関数の選択や粒子数と影響半径の組合わせの選択などに, 数学的に正当化されたある十分条件を与えていることが重要である.
[ 参考URL ]
http://www.infsup.jp/utnas/