代数学コロキウム

過去の記録 ~04/25次回の予定今後の予定 04/26~

開催情報 水曜日 17:00~18:00 数理科学研究科棟(駒場) 117号室
担当者 今井 直毅,ケリー シェーン

2022年06月20日(月)

15:00-16:00   ハイブリッド開催
数理科学研究科所属以外の方は、オンラインでのご参加をお願いいたします。
加藤大輝 氏 (パリ・サクレー大学)
完全交差に対する$p$進ウェイトモノドロミー予想 (Japanese)
[ 講演概要 ]
ウェイトモノドロミー予想は$\ell$進コホモロジーに関する予想であるが、$p$進コホモロジーに対しても同様の主張を考えることができる。通常の$\ell$進の場合に、完全交差に対するウェイトモノドロミー予想がScholzeによって証明されたことは非常に有名である。彼はパーフェクトイド空間の理論を用いて等標数の場合に帰着することでそれを証明した。$p$進の場合にも等標数類似が(Crew、Lazda--Palにより)すでに証明されていることを踏まえるとScholzeと同様の議論を$p$進の場合にも行えないかと考えるのは自然なことである。私はFederico BindaとAlberto Vezzaniと共に、リジット空間のモチーフの理論を用いてそれを実行し、(スキーム論的)完全交差に対して$p$進ウェイトモノドロミー予想を証明したのでそれについて話す。