アジア数学史セミナー

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開催情報 木曜日 17:00~18:30 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
担当者 岡本 和夫, 河澄 響矢
セミナーURL https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~kawazumi/asia.html
目的 一般の数学者を対象として、おもに近代以前の北東アジアにおける数理科学の発展について一次史料に基づいたお話をしていただきます。定期開催する公開セミナーです。奮ってご参加下さい。

2006年04月27日(木)

17:00-18:30   数理科学研究科棟(駒場) 152号室
川原 秀城 氏 (東京大学大学院人文社会系研究科、東アジア思想文化、(兼)韓国朝鮮言語思想)
九数略──17・18世紀の朝鮮数学
[ 講演概要 ]
『九数略』は,当時の代表的な政治家兼経学者、崔錫鼎(1645- 1715)が著した数学書。内容自体は伝統の実用算術のレベルを超えていないけれども、形而上学的な易学思想をもって、朝鮮の計算術と実用数学の構造を理論的に位置づけている。また数学の基本的構造自体に西洋の3数法の深い影響があることも、この数学書の特徴の1つである。
今回は特に『九数略』の思想史的な意味に注目してその内容を紹介したい。