情報数学セミナー

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開催情報 木曜日 16:50~18:35 数理科学研究科棟(駒場) 128号室
担当者 桂 利行

2021年01月21日(木)

16:50-18:35   オンライン開催
URLは藤原洋氏のご講演とは異なります
鈴木 泰成 氏 (NTT)
トポロジカル量子誤り訂正符号と誤り耐性量子計算 (Japanese)
[ 講演概要 ]
誤りに耐性のある量子計算では、符号化された量子状態に対して訂正だけでなく任意の量子演算を行えなければならない。また、多くの量子デバイスでは小さな誤り率で行える物理操作に空間的な制約があるため、符号は空間的な制約の下でも小さなオーバーヘッドで量子演算を行えるものである必要がある。本講演では、多くの量子デバイスにおいて実装に適しているとされる、スタビライザー符号の一種であるトポロジカル量子誤り訂正符号の枠組みについて解説する。次に、トポロジカル量子誤り訂正符号で符号化された量子状態を用いて任意の量子演算を行う誤り耐性量子計算の枠組みについて、現在最も主流な手法の一つである表面符号とLattice surgeryを例に解説する。時間があれば、クリフォード群の構造を用いたパウリフレームなどの技術や、誤り耐性量子計算でのコンパイラ最適化、現代の代表的な量子デバイスでの誤り耐性量子計算の実現に向けた課題などについて議論する。
[ 参考URL ]
https://docs.google.com/forms/d/1yIKNrwSLsdYt_rivZI8JxhIu3kWtJua5hG8nV5FYbCk/