代数幾何学セミナー
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開催情報 | 金曜日 13:30~15:00 数理科学研究科棟(駒場) ハイブリッド開催/117号室 |
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担当者 | 權業 善範、中村 勇哉、田中 公 |
2024年05月17日(金)
13:30-15:00 数理科学研究科棟(駒場) ハイブリッド開催/056号室
松本 雄也 氏 (東京理科大学)
非分離Kummer曲面 (日本語)
松本 雄也 氏 (東京理科大学)
非分離Kummer曲面 (日本語)
[ 講演概要 ]
Kummer曲面Km(A)とは,+-1倍写像によるアーベル曲面Aの商の最小特異点解消として得られる曲面である.Aが標数≠2の場合(resp. 標数2で,超特異ではない場合)は,Km(A)はK3曲面であり,例外曲線は互いに交わらない(resp. 所定の交わり方をする)16本の有理曲線である.Aが標数2で超特異の場合はKm(A)はK3曲面にならない.また,Km(A)が標数2の超特異K3曲面になることはない.
本講演では,標数2の超特異K3曲面とその上の16本の有理曲線で所定の交わり方をするものに対し,非分離2重被覆Aを構成することができること,Aは非特異部分に群構造が入り「アーベル曲面もどき」になることを示す.Aの分類のために,RDP K3曲面のRDPの補集合から最小特異点解消への B_n \Omega^1(Cartier作用素を何回か適用すると消える1次微分形式の層)の延長に関する結果を用いるので,これにも言及したい.
プレプリントは https://arxiv.org/abs/2403.02770 でご覧いただけます.
Kummer曲面Km(A)とは,+-1倍写像によるアーベル曲面Aの商の最小特異点解消として得られる曲面である.Aが標数≠2の場合(resp. 標数2で,超特異ではない場合)は,Km(A)はK3曲面であり,例外曲線は互いに交わらない(resp. 所定の交わり方をする)16本の有理曲線である.Aが標数2で超特異の場合はKm(A)はK3曲面にならない.また,Km(A)が標数2の超特異K3曲面になることはない.
本講演では,標数2の超特異K3曲面とその上の16本の有理曲線で所定の交わり方をするものに対し,非分離2重被覆Aを構成することができること,Aは非特異部分に群構造が入り「アーベル曲面もどき」になることを示す.Aの分類のために,RDP K3曲面のRDPの補集合から最小特異点解消への B_n \Omega^1(Cartier作用素を何回か適用すると消える1次微分形式の層)の延長に関する結果を用いるので,これにも言及したい.
プレプリントは https://arxiv.org/abs/2403.02770 でご覧いただけます.