情報数学セミナー
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開催情報 | 木曜日 16:50~18:35 数理科学研究科棟(駒場) 128号室 |
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担当者 | 桂 利行 |
2022年11月17日(木)
16:50-18:20 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
池松 泰彦 氏 (九州大学)
多変数多項式暗号の世界 (Japanese)
池松 泰彦 氏 (九州大学)
多変数多項式暗号の世界 (Japanese)
[ 講演概要 ]
多変数多項式暗号(MPKC)は多変数多項式求解問題を安全性の根拠とし、耐量子計算機暗号(PQC)の一つとしてこれまで様々な研究が行われている。特に署名方式であるRainbowは米国標準技術研究所(NIST)が行なっているPQC標準化計画の最終選考まで進み、活発に研究がなされてきた。残念ながらRainbowには有効な攻撃方法が発見され標準化には選ばれなかったが、選考過程でMPKCの安全性に関する研究は大きく進展した。この講演では、Rainbowに関するそれら一連の進展を解説する。さらに、RainbowのベースとなっているUOV署名方式についても最近の進展を解説したい。
多変数多項式暗号(MPKC)は多変数多項式求解問題を安全性の根拠とし、耐量子計算機暗号(PQC)の一つとしてこれまで様々な研究が行われている。特に署名方式であるRainbowは米国標準技術研究所(NIST)が行なっているPQC標準化計画の最終選考まで進み、活発に研究がなされてきた。残念ながらRainbowには有効な攻撃方法が発見され標準化には選ばれなかったが、選考過程でMPKCの安全性に関する研究は大きく進展した。この講演では、Rainbowに関するそれら一連の進展を解説する。さらに、RainbowのベースとなっているUOV署名方式についても最近の進展を解説したい。