代数幾何学セミナー

過去の記録 ~12/07次回の予定今後の予定 12/08~

開催情報 金曜日 13:30~15:00 数理科学研究科棟(駒場) ハイブリッド開催/117号室
担当者 權業 善範、中村 勇哉、田中 公

2015年04月27日(月)

15:30-17:00   数理科学研究科棟(駒場) 122号室
大内元気 氏 (東大数理・IPMU)
Lagrangian embeddings of cubic fourfolds containing a plane (日本語)
[ 講演概要 ]
4次元3次超曲面は、複素シンプレクティック多様体の構成、有理性やK3曲面との関係などという観点から研究されている。1985年BeauvilleとDonagiは、4次元3次超曲面上の直線のなすFanoスキームがK3曲面上の2点のHilbertスキームと変形同値な複素シンプレクティック多様体であることを示した。2013年Lehnらは、平面を含まない4次元3次超曲面は8次元複素シンプレクティックにラグランジュ部分多様体として埋め込めることを示した。この8次元複素シンプレクティック多様体は4次元3次超曲面上のねじれ3次曲線全体を考えることにより得られる。

本講演では、4次元3次超曲面Xが平面を含む場合にXをラグランジュ部分多様体として含む8次元複素シンプレクティック多様体をあるねじれK3曲面上の連接層の導来圏の安定対象のモジュライ空間として構成する。構成には、Kuznetsovが構成したねじれK3曲面上の連接層の導来圏からX上の連接層の導来圏への充満忠実関手を用いる。