代数幾何学セミナー
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開催情報 | 金曜日 13:30~15:00 数理科学研究科棟(駒場) 118号室 |
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担当者 | 權業 善範、河上 龍郎 、榎園 誠 |
2012年11月26日(月)
15:30-17:00 数理科学研究科棟(駒場) 122号室
桂 利行 氏 (法政大学理工学部)
超特殊K3曲面上の有理曲線の配置について (JAPANESE)
桂 利行 氏 (法政大学理工学部)
超特殊K3曲面上の有理曲線の配置について (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
正標数の代数的閉体k上の超特異K3曲面のArtin不変量が1のとき超特殊K3曲面という。標数が3以上であれば、このようなK3曲面は、2つの超特異楕円曲線の直積であるアーべル曲面からつくられるKummer曲面になることが知られている。この講演ではS上の有理曲線の配置をアーベル曲面の因子の構造を用いて考察し、標数が2ならば(21)5-symmetric configurationが存在すること、また標数3ならば(16)10-symmetric configurationと(2804,11210)-configurationが存在することを示す。また、後者は、pa+1次のFermat hypersurfaceのline configurationや、N\\'eron-S\\'everi群rmNS(S)がLeech latticeを用いて捉えられることと関係することを述べる。
正標数の代数的閉体k上の超特異K3曲面のArtin不変量が1のとき超特殊K3曲面という。標数が3以上であれば、このようなK3曲面は、2つの超特異楕円曲線の直積であるアーべル曲面からつくられるKummer曲面になることが知られている。この講演ではS上の有理曲線の配置をアーベル曲面の因子の構造を用いて考察し、標数が2ならば(21)5-symmetric configurationが存在すること、また標数3ならば(16)10-symmetric configurationと(2804,11210)-configurationが存在することを示す。また、後者は、pa+1次のFermat hypersurfaceのline configurationや、N\\'eron-S\\'everi群rmNS(S)がLeech latticeを用いて捉えられることと関係することを述べる。