保型形式の整数論月例セミナー

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開催情報 土曜日 13:30~16:00 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
担当者 織田 孝幸
セミナーURL https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~takayuki/monthly-seminar.html

2007年11月17日(土)

13:30-16:00   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
小島教知 氏 (東京工業大学理学研究科) 13:30-14:30
Pullback formula for vector valued Siegel modular forms and its applications

[ 講演概要 ]
$H_n$ を $n$ 次 Siegel 上半空間, $E^n_k$ を次数 $n$, 重さ $k$ のSiegel Eisenstein 級数とする. いま $p$, $q$ を自然数としたとき,$H_p\\times H_q$ は $H_{p+q}$ の中に埋め込むことができる. Garrett は $E^{p+q}_k$ を $H_p\\times H_q$ 上に制限したときに Klingen Eisenstein 級数や Siegel 保型形式の standard $L$ 函数の値などで表示する公式を与へた. この公式は pullback formula とよばれてゐる.
この pullback formula はBoecherer によつて複素パラメータつきの Eisenstein 級数の場合に拡張され, Klingen Eisenstein 級数や standard $L$ 函数についての結果が得られてゐる.
本講演ではこれらの結果がベクトル値 Siegel 保型形式の場合にどれくらゐ拡張できるかについて述べる.
大西良博 氏 (岩手大学) 15:00-16:00
Congruences connecting Tate-Shafarevich groups with Hurwitz numbers
[ 講演概要 ]
奇素数 $p$ について, 虚2次体 $\\mathbf{Q} (\\sqrt{-p})$ の類数を $h(-p)$ と書くことにします. このとき $p≡1, 3 mod 4$ に応じて
$h(-p)≡2^{-1}E_{(p-1)/2} mod p$
$h(-p)≡ -2B_{(p+1)/2} mod p$
となり, 右辺の最小の剰余は左辺そのものを与へます. 但し $B_n$ は Bernoulli 数, $E_n$ は Euler 数. この合同式の一般化として, ある種の楕円曲線の Tate-Shafarevich 群の位数の平方根と Hurwitz 数との間の同様な合同式を与へます.