木 田 良 才(KIDA Yoshikata)
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講 座 | 離散数理学大講座 教授 | ||
研究分野 | 離散群,エルゴード理論 | ||
研究テーマ |
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研究概要 |
数学的対象の分類可能性は,ある同値関係の性質として具体的に定式化される.そのような同値関係は大抵,自然な可測構造をもち,その複雑さは,対応する分類問題の複雑さを表すものと考えられる.一方,同値関係上の関数の間には,たたみ込みが自然に定義され,それを積とする関数環は作用素環の重要な具体例となる.近年,測度空間への群作用とその軌道同値関係の研究が盛んであり,離散群論と作用素環論の発展に伴う研究も著しく,軌道同値関係の興味深い側面が明らかになってきている.私の研究の多くは軌道同値関係に関するものであり,特に,群の関数解析的・幾何学的性質との関連に興味がある.研究の背景といくつかの結果については,下記拙文「エルゴード群論」を参照してほしい. |
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主要論文 |
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学会 | 日本数学会 | ||
受賞 |
井上研究奨励賞(2008年) 日本数学会幾何学賞(2009年) 科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞(2011年) 作用素環賞(2016年) 日本数学会賞春季賞(2018年) 日本学術振興会賞(2019年) |