社会数理コロキウム

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開催情報 水曜日 17:00~18:30 数理科学研究科棟(駒場) 002号室
担当者 儀我美一, 河野俊丈, 山本昌宏

過去の記録

2019年07月01日(月)

17:00-18:30   数理科学研究科棟(駒場) 056号室
18:30から 2階コモンルームで講演者を囲んで情報交換会を予定しております。
藤原 洋 氏 (株式会社ブロードバンドタワー 代表取締役会長兼社長CEO)
全産業デジタル化と数学力による日本創生戦略 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
AI や5G、IoT(モノのインターネット)は、近い将来、日本経済に多大な恩恵をもたらしうる。実際、AI やIoT を「武器」に、成長し続ける日本企業は少なくない。そこで本講演では、デジタル産業の創生に関わり続けてきた経験をもとに、「デジタルトランスフォーメーションという大きなうねり」によって、情報通信、流通、農業、金融・保険、医療・福祉がどう変わるかついて述べる。そして、急速に進化するデジタル社会を生き抜くには何が必要か? 変化の本質を見極め牽引するために不可欠な数学・数理科学の重要性を説く。
[ 参考URL ]
http://fmsp.ms.u-tokyo.ac.jp/FMSP_colloquium20190701.pdf

2017年10月19日(木)

17:00-18:30   数理科学研究科棟(駒場) 056号室
18:30から 2階コモンルームで講演者を囲んで情報交換会を予定しております。
高島 克幸 氏 (三菱電機 情報技術総合研究所)
格子と同種写像に関するアルゴリズムの耐量子暗号への応用 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
 量子計算機の出現に備えて、量子計算機でも効率的に破れない公開鍵暗号の研究が活発に行われています。本講演では、その候補である格子暗号と同種写像暗号について紹介します。Shorの量子アルゴリズムにより、素因数分解問題や離散対数問題が効率的に解けます。更に、Shorアルゴリズムにより、より広いクラスである有限アーベル群に対する隠れ部分群問題が効率的に解けるので、それを避ける数学構造及びその上の計算量仮定、そしてその仮定に基づいた(効率的な)暗号構成が必要になります。本講演では、特に、格子と(楕円曲線間)同種写像という数学構造を利用する方法について概説します。
学生時代に、楕円曲線が暗号に応用されていることを知りました。そして、会社に入って楕円曲線暗号に携わり始めたのは97年でした。それから、世の移ろいと共に、楕円曲線暗号に対する要求も変わり、研究トレンドも変わりました。最近、活発に研究されている耐量子暗号である同種写像暗号は、その一例です。耐量子暗号の重要な候補である格子暗号とともに、最近の研究動向をいささかなりともお伝えするのが、本講演の目的です。
[ 参考URL ]
http://fmsp.ms.u-tokyo.ac.jp/FMSP_colloquium20171019.pdf

2017年07月21日(金)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
17:30から 2階コモンルームで講演者を囲んで情報交換会を予定しております。
藤原 洋 氏 (株式会社ブロードバンドタワー 代表取締役会長兼社長CEO)
数理科学を原理とする第4次産業革命 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
第1次産業革命は、力学を原理としてイギリスで生まれた紡績機械・蒸気機関・石炭製鉄の発明で、海運業・鉄道業というサービス産業を産み出した。第2次産業革命は、化学反応を原理として、ドイツで生まれた物質科学による内燃機関の発明によってアメリカで発展したもので、自動車物流・電力供給というサービス産業を産み出した。第3次産業革命は、量子物理学を原理として、アメリカで生まれた通信・コンピュータ・半導体の発明によって金融・流通というサービス産業を革新的に発展させた。このように、産業革命とは、ものづくりがサービスと連携することにその本質がある。すなわち、第2次産業と第3次産業との連携にその本質がある。
そこで、第4次産業革命を数理科学を原理とする「デジタル・トランスフォーメーション革命」と捉え、従来成立しているあらゆる産業をデジタル化すること、すなわちビジネスモデルを転換する新たな産業革命であると考えることが重要である。
本講義では、この新たな産業革命は、IoT/ビッグデータ/AI(人工知能)とこれを支える数理科学の役割について述べることとする。
[ 参考URL ]
http://fmsp.ms.u-tokyo.ac.jp/FMSP_colloquium20170721.pdf

2017年04月06日(木)

15:00-16:00   数理科学研究科棟(駒場) 002号室
16:00から2階コモンルームで情報交換会を行います。
瀧 雅人 氏 (理化学研究所 iTHES)
光学迷彩を設計するための数理的手法 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
SFにおける透明マントのような、物体を不可視にする技術は光学迷彩と呼ばれます。これまでは長らくフィクションの世界での技術であった光学迷彩ですが、この10年程で光学迷彩の実現に向けた科学技術上の進展が見られました。その一つはメタマテリアルという材料科学における発見です。その一方理論的な観点からのブレイクスルーは、物質中の電磁気学をリーマン幾何などを用いてうまく取り扱う変換光学の発見です。この講演では、背景知識を開設したのち、光学迷彩を設計するための数理的な手法についていくつか紹介します。そして様々な研究グループによる具体的な応用実験や、最近の進展についても触れたいと思います。
[ 参考URL ]
http://fmsp.ms.u-tokyo.ac.jp/FMSP_colloquium20170406.pdf

2017年02月24日(金)

17:00-18:30   数理科学研究科棟(駒場) 002号室
18:30 から2 階コモンルームで講演者を囲んで情報交換会を予定しております。
深谷 竜司 氏、高野 康 氏、井口 亮 氏 (みずほ第一フィナンシャルテクノロジー株式会社)
金融機関等における研究開発の取組み~数理科学を用いた,金融工学・データアナリティクスの実務紹介~ (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
銀行・保険会社・投資顧問会社など金融機関等は,金融商品開発・価格評価,金融機関経営(収益管理,リスク管理),取引先分析・与信判断,資本市場分析・資産運用戦略立案など多様な分野に数理科学的手法を適用してきた.理論物理学や数学で研究されてきた,数理計画法(最適化問題),偏微分方程式(拡散方程式)の数値解法,確率解析(確率微分方程式,推移半群の数値解法)などが代表例である.特に2008 年金融危機以降は,1980 年代までの数理ファイナンスの基礎の再構築を迫る現象が発生していて,新しい商習慣に対応した手法や高速計算手法の開発が課題となっている.
また,ビッグデータと統計的機械学習を組み合わせたデータアナリティクスは,金融機関等のバリューチェーンの脱統合化と,IT 企業等の各構成要素への参入を後押ししている.この流れに対抗する,又は協働するため,各金融機関もFinTech に積極的に投資している状況にある.
本講演では,これらの実務・技術をテーマとし,数理科学が金融機関等において用いられている現状をご紹介する.
[ 参考URL ]
http://fmsp.ms.u-tokyo.ac.jp/FMSP_colloquium20170224.pdf

2016年07月13日(水)

17:00-18:30   数理科学研究科棟(駒場) 002号室
講演終了後2階コモンルームで情報交換会を行います。
伊東 利雄 氏 (富士通研究所)
企業での研究開発の取り組み~数学を使った情報理論、人工知能の研究紹介~ (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
情報理論と人工知能の分野の中に、符号理論、圧縮センシング、ニューラルネットワーク
などの技術があり、ガロア体、代数曲線、確率を用いた尤度推定、多様体、L^1ノルム
正則化、微分方程式など様々な数学が用いられています。またこれらの技術はハードディスクや
携帯電話にも応用されています。本講演では、これらの技術から自分が取り組んできた研究に
ついていくつかをご紹介したいと思います。またニューラルネットワークの研究について、
脳神経科学との関わりについても少し触れてみたいと思います。
[ 参考URL ]
http://fmsp.ms.u-tokyo.ac.jp/FMSP_colloquium20160713.pdf