統計数学セミナー

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担当者 吉田朋広、荻原哲平、小池祐太
セミナーURL http://www.sigmath.es.osaka-u.ac.jp/~kamatani/statseminar/
目的 確率統計学およびその関連領域に関する研究発表, 研究紹介を行う.

2012年05月31日(木)

14:50-16:05   数理科学研究科棟(駒場) 006号室
参加をご希望される方は鎌谷 (阪大基礎工); kamatani at sigmath.es.osaka-u.ac.jpまでご連絡ください.
清 智也 氏 (慶應義塾大学 理工学部 数理科学科)
尤度計算のためのホロノミック勾配法 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
一般に,尤度関数に現れる正規化定数が解析的に求まらない場合,それを精度よく計算するには数値積分法や級数展開法を用いる必要がある.そして,いずれも多くの計算量を必要とする. 今回紹介するホロノミック勾配法は,ホロノミック性と呼ばれる良い性質を満たす関数に対し,関数値を複数の点(あるいは級数展開法では評価しにくい点)で計算する必要がある場合に,計算量の軽減が期待できる数値計算手法である. 特に,方向統計学に現れるFisher-Bingham分布族の正規化定数などは,ホロノミック性を満たすことを説明する. (参考文献:Nakayama et al. (2011), Adv. Appl. Math., 47 (3), 639--658. ほか)
[ 参考URL ]
https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~kengok/statseminar/2012/05.html