PDE実解析研究会
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開催情報 | 火曜日 10:30~11:30 数理科学研究科棟(駒場) 056号室 |
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担当者 | 儀我美一、石毛和弘、三竹大寿、米田剛 |
セミナーURL | https://www.math.sci.hokudai.ac.jp/coe/sympo/pde_ra/ |
目的 | 首都圏の偏微分方程式、実解析の研究をさらに活発にするために本研究会を東大で開催いたします。 偏微分方程式研究者と実解析研究者の討論がより日常的になることを目指しています。 そのため、講演がその分野の概観をもわかるような形になるよう配慮いたします。 また講演者との1対1の討論がしやすいように講演は火曜の午前とし、午後に討論用の場所を用意いたします。 この研究会を通して皆様に気楽に東大を訪問していただければ幸いです。 北海道大学のHPには、第1回(2004年9月29日)~第38回(2008年10月15日)の情報が掲載されております。 |
2017年07月18日(火)
10:30-11:30 数理科学研究科棟(駒場) 056号室
米田 剛 氏 (東京大学)
軸対称非圧縮Euler方程式の或る瞬間爆発について (日本語)
米田 剛 氏 (東京大学)
軸対称非圧縮Euler方程式の或る瞬間爆発について (日本語)
[ 講演概要 ]
本講演では、軸対称非圧縮Euler方程式の瞬間爆発についての結果を報告する。より具体的には、$C^{2,\alpha}$ ($0<\alpha<1$)に入る初期速度場に対応する解が、任意の$T$における$C^1([0,T):C^2)$には入らないという定理を紹介する。定理の証明には、特異積分作用素の$L^\infty$-非有界性は一切使わず、代わりにFrenet-Serret formulasやorthonormal moving frameといった幾何学的概念を本質的に使う。時間があれば、この洞察の物理的背景も紹介したい。
本講演では、軸対称非圧縮Euler方程式の瞬間爆発についての結果を報告する。より具体的には、$C^{2,\alpha}$ ($0<\alpha<1$)に入る初期速度場に対応する解が、任意の$T$における$C^1([0,T):C^2)$には入らないという定理を紹介する。定理の証明には、特異積分作用素の$L^\infty$-非有界性は一切使わず、代わりにFrenet-Serret formulasやorthonormal moving frameといった幾何学的概念を本質的に使う。時間があれば、この洞察の物理的背景も紹介したい。