諸分野のための数学研究会

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開催情報 火曜日 10:30~11:30 数理科学研究科棟(駒場) 056号室
担当者 儀我美一、石村直之(中央大学)、齊藤宣一、山本昌宏
セミナーURL http://coe.math.sci.hokudai.ac.jp/sympo/various/
目的 北海道大学のHPには、第1回(2005年6月22日)~第22回(2009年2月18日)の情報が掲載されております。

2015年01月27日(火)

10:30-11:30   数理科学研究科棟(駒場) 056号室
大田 佳宏 氏 (東京大学 数理科学連携基盤センター)
遺伝子の転写機構解明のための数理モデル (Japanese)
[ 講演概要 ]
遺伝子の転写とは、DNA 配列を鋳型に RNA polymerase II (RNAP II) という酵素によって遺伝子が読まれ RNA が合成される現象を指し「生命の基本原理」とも考えられている。一方で、転写の生成物である RNA は時間変異性が高く微小不均一性を持つため、細胞を用いた実験において高時間分解能の現象観察を行うことは難しいのが現状である。そこで、観察不可能な領域における高分解能の検証を可能とし、構築したモデルの再現性を保証するため、超離散系や代数的トポロジーなどの数理科学的手法が必須となる。ここでは、セルオートマトンを用いた遺伝子転写機構の数理モデルの研究と、さらに「数学による新規創薬」を目標とした、タンパク質立体構造解析における数理モデルについて紹介したい。