統計数学セミナー

過去の記録 ~10/09次回の予定今後の予定 10/10~

担当者 吉田朋広、増田弘毅、荻原哲平、小池祐太
セミナーURL http://www.sigmath.es.osaka-u.ac.jp/~kamatani/statseminar/
目的 確率統計学およびその関連領域に関する研究発表, 研究紹介を行う.

2016年05月30日(月)

13:00-14:10   数理科学研究科棟(駒場) 052号室
本講演は大阪大学で行い,東京大学へWeb配信いたします.
岡田 随象 氏 (大阪大学)
遺伝統計学で迫る疾患病態の解明とゲノム創薬
[ 講演概要 ]
遺伝統計学とは、生物における遺伝情報と形質情報との結びつきを、統計解析を
通じて明らかにする研究分野である。近年の技術進歩に伴い、数千人~数十万人規模のサンプルにおける遺伝情報が得られるようになった。これらの膨大なゲノムデータに対する遺伝統計解析を通じて数多くの疾患原因遺伝子が同定されただけでなく、疾患病態の解明やゲノム創薬にも貢献できることが明らかになっている。一方で、膨大なデータを適切に扱う遺伝統計手法の開発にニーズが高まっており、情報学・数理科学・疫学・医学など、多彩な分野の研究者が参入する傾向が認められている。本セミナーでは、遺伝統計学を巡る最新の現状を報告したい。