諸分野のための数学研究会
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開催情報 | 火曜日 10:30~11:30 数理科学研究科棟(駒場) 056号室 |
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担当者 | 儀我美一、石村直之(中央大学)、齊藤宣一、山本昌宏、三竹大寿 |
セミナーURL | http://coe.math.sci.hokudai.ac.jp/sympo/various/ |
目的 | 北海道大学のHPには、第1回(2005年6月22日)~第22回(2009年2月18日)の情報が掲載されております。 |
2011年05月18日(水)
10:30-11:30 数理科学研究科棟(駒場) 056号室
北海道大学のHPには、第1回(2005年6月22日)~第22回(2009年2月18日)までの情報が掲載されております。
鹿島 洋平 氏 (東京大学)
正の温度下での多体電子系の摂動論的取り扱いについて (JAPANESE)
http://info.ms.u-tokyo.ac.jp/seminar/mathvar/future.html
北海道大学のHPには、第1回(2005年6月22日)~第22回(2009年2月18日)までの情報が掲載されております。
鹿島 洋平 氏 (東京大学)
正の温度下での多体電子系の摂動論的取り扱いについて (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
結晶格子上を移動し、相互作用する多体電子の量子力学的モデルを温度が正の状況下で摂動論的に厳密に取り扱う方法について解説する。物性物理においては基本的なモデルとして広く議論され、また数学的にも明確に定義される対象でありながら、一般の空間次元においてその性質を厳密に解析する方法はまだあまり知られていない。近年、温度正での相関関数の摂動級数展開に現れる共分散行列の行列式の温度・体積に依存しない有界性定理が作られ、多体電子系の摂動論に対して明示的な誤差評価を与えることが可能となった。また厳密な摂動論を適用することにより相関関数の減衰性が任意の空間次元において証明される。本講演では、多体電子系の摂動論の厳密な構成に必要な枠組みについてなるべく丁寧な説明を心がけ、数学的に書かれている関連する文献についてもできる限り紹介したい。
[ 参考URL ]結晶格子上を移動し、相互作用する多体電子の量子力学的モデルを温度が正の状況下で摂動論的に厳密に取り扱う方法について解説する。物性物理においては基本的なモデルとして広く議論され、また数学的にも明確に定義される対象でありながら、一般の空間次元においてその性質を厳密に解析する方法はまだあまり知られていない。近年、温度正での相関関数の摂動級数展開に現れる共分散行列の行列式の温度・体積に依存しない有界性定理が作られ、多体電子系の摂動論に対して明示的な誤差評価を与えることが可能となった。また厳密な摂動論を適用することにより相関関数の減衰性が任意の空間次元において証明される。本講演では、多体電子系の摂動論の厳密な構成に必要な枠組みについてなるべく丁寧な説明を心がけ、数学的に書かれている関連する文献についてもできる限り紹介したい。
http://info.ms.u-tokyo.ac.jp/seminar/mathvar/future.html