古典解析セミナー
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担当者 | 大島 利雄, 坂井 秀隆 |
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2010年06月17日(木)
16:30-18:00 数理科学研究科棟(駒場) 122号室
津田照久 氏 (九州大学)
あるシュレジンジャー系のクラスについて (JAPANESE)
津田照久 氏 (九州大学)
あるシュレジンジャー系のクラスについて (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
シュレジンジャー系は,リーマン球面上にN+3個の確定特異点を持つL連立1階線形常微分方程式の等モノドロミー族を記述する非線形方程式系です。ここでは,線形方程式が『N+3個の特異点のうちN+1点の近傍でL-1次元の正則解を持つ』特別な状況を考えます。対応するシュレジンジャー系は,実はUC階層(=KP階層のある拡張)の相似簡約として自然に現れるものであり,例えば(L,N)=(2,1)の場合としてパンルヴェ第6方程式、L=2,N:一般の場合にガルニエ系を含む興味深いクラスです。講演では,多項式ハミルトン系としての統一的表示や(捻れドラム理論に基づく)超幾何函数解の構成などを紹介します。
シュレジンジャー系は,リーマン球面上にN+3個の確定特異点を持つL連立1階線形常微分方程式の等モノドロミー族を記述する非線形方程式系です。ここでは,線形方程式が『N+3個の特異点のうちN+1点の近傍でL-1次元の正則解を持つ』特別な状況を考えます。対応するシュレジンジャー系は,実はUC階層(=KP階層のある拡張)の相似簡約として自然に現れるものであり,例えば(L,N)=(2,1)の場合としてパンルヴェ第6方程式、L=2,N:一般の場合にガルニエ系を含む興味深いクラスです。講演では,多項式ハミルトン系としての統一的表示や(捻れドラム理論に基づく)超幾何函数解の構成などを紹介します。