諸分野のための数学研究会
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開催情報 | 火曜日 10:30~11:30 数理科学研究科棟(駒場) 056号室 |
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担当者 | 儀我美一、石村直之(中央大学)、齊藤宣一、山本昌宏 |
セミナーURL | http://coe.math.sci.hokudai.ac.jp/sympo/various/ |
目的 | 北海道大学のHPには、第1回(2005年6月22日)~第22回(2009年2月18日)の情報が掲載されております。 |
2010年05月19日(水)
10:30-11:30 数理科学研究科棟(駒場) 056号室
北海道大学のHPには、第1回(2005年6月22日)~第22回(2009年2月18日)までの情報が掲載されております。
水藤 寛 氏 (岡山大学大学院環境学研究科)
臨床医療診断に対する数理科学からのアプローチ (JAPANESE)
北海道大学のHPには、第1回(2005年6月22日)~第22回(2009年2月18日)までの情報が掲載されております。
水藤 寛 氏 (岡山大学大学院環境学研究科)
臨床医療診断に対する数理科学からのアプローチ (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
臨床医療診断の現場には、新たな数理的モデリングやそれを解く技術が必要とさ
れている現象が数多く存在する。その例として、(1)造影剤の濃度カーブを用い
た腎臓癌の転移危険性及び肝臓における血液灌流の評価、(2)大動脈瘤に対する
ステント治療の予後予測、について紹介する。前者は、血管からの造影剤の浸出
量データを常微分方程式で表現し、逆解析を用いて医学パラメータを同定するも
のである。後者は、個人差の大きい大動脈形状による血流の違いを数値シミュ
レーションによって求め、統計学的なクラスタリングと併せて予後を予測するも
のである。どちらも、モデリングにあたっては臨床医療の現場との緊密な連携が
重要で、結果の評価にあたっては医学的な観点からの検討が欠かせない。これら
の手順や困難な点、今後の展望などについて報告したい。
臨床医療診断の現場には、新たな数理的モデリングやそれを解く技術が必要とさ
れている現象が数多く存在する。その例として、(1)造影剤の濃度カーブを用い
た腎臓癌の転移危険性及び肝臓における血液灌流の評価、(2)大動脈瘤に対する
ステント治療の予後予測、について紹介する。前者は、血管からの造影剤の浸出
量データを常微分方程式で表現し、逆解析を用いて医学パラメータを同定するも
のである。後者は、個人差の大きい大動脈形状による血流の違いを数値シミュ
レーションによって求め、統計学的なクラスタリングと併せて予後を予測するも
のである。どちらも、モデリングにあたっては臨床医療の現場との緊密な連携が
重要で、結果の評価にあたっては医学的な観点からの検討が欠かせない。これら
の手順や困難な点、今後の展望などについて報告したい。