講演会

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2009年01月05日(月)

16:00-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
大学院生や若手研究者を対象とした数理生理学入門講義です
森洋一朗 氏 (ミネソタ大学)
GCOE連続講演会 「電気生理学における数理モデル」 (3回講演の第1回)
[ 講演概要 ]
第1回: 電気生理学の基礎概念入門 (5日 16:00-17:30)

・ 膜電位とイオンチャネル
・ 細胞の体積調節
・ チャネルの開閉
・ Hodgkin-Huxley モデルと興奮性

第2回: 神経細胞の電気生理 (6日 14:00-15:30)

・ Hodgkin-Huxley モデルとFitzHugh-Nagumo モデル
・ 神経軸策とケーブルモデル
・ 活動電位の伝播
・ 有髄神経と跳躍伝導

第3回: 心臓の電気生理 (6日 16:00-17:30)

・ 心臓の生理学
・ 3次元ケーブルモデル
・ 均質化極限とbidomain モデル
・ 心臓における興奮波の伝播

数理生理学は生理現象を数理モデルを用いて解明しようとする営みであって,実験生物学の定量化,計算機の高速化にともなって急速に発展してきている分野です.この講義では数理生理学の中でも古典的な分野である電気生理学の数理について解説します.

生物学の予備知識は仮定しません.ごく初等的な微分方程式の知識で十分理解できる内容ですが,一部で応用数学の標準的手法(接合漸近展開、均質化極限など)を用います.第1回目の内容が講義全体の基礎となりますが,第2回目と第3回目の講義を独立に聴講することも可能です.またテーマにあわせて最近の話題についても触れる予定です。

講演者のプロフィール:
森洋一朗氏は,東京大学医学部を卒業後,渡米してニューヨーク大学(クーラント研究所)で数学の学位を得ました.すでに数々の賞を受賞しており,数理生物学における若手のホープとして国際的に高く評価されています.