数理人口学・数理生物学セミナー

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2008年06月09日(月)

16:30-17:30   数理科学研究科棟(駒場) 126号室
中岡 慎治 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
幼生の行動変化が個体群動態に及ぼす影響の数理モデル
[ 講演概要 ]
動物の行動変化は個体群動態に影響を及ぼし得る。群生はもっとも良く知られた
動物行動の一つで、凝集することによって捕食者から狙われるリスクを回避する
ような効果(たとえば希釈効果)などがある。、たとえば幼生は成体に比べて一般に
捕食に会うリスクが高いため、個体の成長は行動を決める上で非常に重要な要因
である。
本研究では捕食者にステージ構造を考慮した捕食者被食者数理モデルを
構築し、動物の行動変化が個体群動態に及ぼす影響を調べた。もし種内で資源を
めぐる競争が激しい場合、上位の捕食者による捕食リスクが増えるにつれて
凝集して群生することは必ずしもメリットとはならず、Allee 効果による突然の
群生消滅が生じる可能性があることを数理モデルの解析・シミュレーションに
よって明らかにした。