数理人口学・数理生物学セミナー

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2013年07月29日(月)

16:30-18:00   数理科学研究科棟(駒場) 118号室
江夏 洋一 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
時間遅れがもたらす微分方程式の解の特性変化とその応用 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
疾病の流行規模予測は, 感染症の駆逐過程で公衆衛生上の急務課題である.
ペストやマラリアなどの媒介生物による感染症の伝播を調べるために,
本講演では, 感染症モデルと呼ばれる力学系の漸近挙動, 特に平衡解の大域的安
定性に関する最新の成果を紹介する.
特に, vector population における潜伏期間を表す「時間遅れ」がもたらす微分
方程式の解の特性変化に着目し, multi-group モデルや糖尿病モデルをはじめと
する近年の応用例および結果も様々に紹介したい.