Colloquium
Seminar information archive ~09/10|Next seminar|Future seminars 09/11~
Organizer(s) | ASUKE Taro, TERADA Itaru, HASEGAWA Ryu, MIYAMOTO Yasuhito (chair) |
---|---|
URL | https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/seminar/colloquium_e/index_e.html |
2006/05/12
16:30-17:30 Room #123 (Graduate School of Math. Sci. Bldg.)
浜窪 隆雄 氏, 油谷 浩幸 (東京大学先端科学技術センター)
ポストゲノム時代のシステム生物学の問題について
浜窪 隆雄 氏, 油谷 浩幸 (東京大学先端科学技術センター)
ポストゲノム時代のシステム生物学の問題について
[ Abstract ]
ヒトゲノム30億塩基対のシークエンスは解読されましたが、その遺伝暗号の意味がわかっている部分はほんの数パーセントにすぎません。DNAチップや質量分析機の発達とコンピューターの進歩により、細胞や組織で読まれている遺伝子の量や生ずるタンパク質の種類を網羅的に解析する手段ができています。これらのトランスクリプトーム解析やプロテオーム解析により多数の遺伝子あるいはタンパク質の挙動を調べることが可能になってくると、生命現象の基礎となっている調節メカニズムが単一分子の相互作用だけで説明できないのではないかと思われてきました。多数分子の挙動とそれらの相互作用をどのように解析することができるかということが、生命現象を分子から生体システムとして理解するために必要なのではないかと感じています。これまで、我々の解析で得られているデータをお示しし、現在の生命科学が直面しつつある問題点を説明できればと思います。
ヒトゲノム30億塩基対のシークエンスは解読されましたが、その遺伝暗号の意味がわかっている部分はほんの数パーセントにすぎません。DNAチップや質量分析機の発達とコンピューターの進歩により、細胞や組織で読まれている遺伝子の量や生ずるタンパク質の種類を網羅的に解析する手段ができています。これらのトランスクリプトーム解析やプロテオーム解析により多数の遺伝子あるいはタンパク質の挙動を調べることが可能になってくると、生命現象の基礎となっている調節メカニズムが単一分子の相互作用だけで説明できないのではないかと思われてきました。多数分子の挙動とそれらの相互作用をどのように解析することができるかということが、生命現象を分子から生体システムとして理解するために必要なのではないかと感じています。これまで、我々の解析で得られているデータをお示しし、現在の生命科学が直面しつつある問題点を説明できればと思います。