Seminar on Probability and Statistics

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Organizer(s) Nakahiro Yoshida, Teppei Ogihara, Yuta Koike

2009/06/03

15:00-16:10   Room #128 (Graduate School of Math. Sci. Bldg.)
山田 亮 (東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター ゲノム機能解析分野)
遺伝的多様性を捉える
[ Abstract ]
遺伝統計学は、遺伝子の多様性と生物個体の特徴(形質)の多様性との間の関係を検出するための方法を提供する学問分野である。
遺伝情報はDNAの塩基配列にその多くが刻まれているが、昨今、このDNA配列に関する実験技法が急速に発展し、同一種内のDNA配列が、非常に多様かつ不均一な集団を構成していることが明らかになってきた。
DNA配列多様性と形質多様性との関係を検出するにあたり、このDNA配列集団の多様性と不均一性は、遺伝因子間の非独立性として、関係検出過程に大きな影響を与えることから、DNA配列集団の多様性の把握そのものが、遺伝統計学の課題となっている。
ヒトDNA配列は4種類の塩基が長さ30億であるため、『生命体として成立しうる』という制約の下、非常に多様な配列を取り得る。このDNA配列が取り得る範囲をDNA配列の空間とみなしたとき、DNA配列集団の多様性は、その空間におけるDNA配列集団の分布状態となる。
本セミナーでは、DNA配列集団の分布状態を捉える方法について検討する。
[ Reference URL ]
https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~kengok/statseminar/2009/04.html