Infinite Analysis Seminar Tokyo

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Date, time & place Saturday 13:30 - 16:00 117Room #117 (Graduate School of Math. Sci. Bldg.)

2006/05/27

13:30-16:00   Room #117 (Graduate School of Math. Sci. Bldg.)
首藤 啓 (首都大学東京理工学研究科) 13:30-14:30
複素WKB理論を用いた非可積分系の量子トンネル現象の解析
[ Abstract ]
インスタントン軌道により記述される1次元系のトンネル効果とは対照的に、多数の複素経路が関与することが非可積分系のトンネル効果の特徴である。
(1)簡単な離散写像系(エノン写像)においては,この複素軌道はジュリア集合と密接な関係があること、
(2)トンネル軌道の選別に,完全WKB解析の手法(特に高階微分方程式に対する)が有効であること、
などを示す。
南 和彦 (名古屋大学多元数理科学研究科) 15:00-16:00
可解模型、特に six-vertex 模型におけるフラクタル構造と、確率過程との関連
[ Abstract ]
Six-vertex 模型は数理的には量子群、物質としては量子 XXZ スピン鎖に関連し、 Yang-Baxter 関係式によって対角化される可解模型の典型例である。この模型に現れるフラクタル構造、特に graph-directed IFS フラクタルについて議論し、確率過程その他との関連に言及する。