Geometry Seminar

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2007/06/20

14:40-18:00   Room #056 (Graduate School of Math. Sci. Bldg.)
中田文憲 (東京大学大学院数理科学研究科) 14:40-16:10
LeBrun-Mason 対応とその簡約について
[ Abstract ]
LeBrun と Mason は近年,正則円板の族に関するツイスター型の対応を発見した.彼らは次元の異なる二つのタイプの対応を示しているが,どちらも Penrose や Hitchin による解析的・局所的な理論の,非解析的・大域的な version とみなすことができる.一方 Penrose らの枠組みにおいては,次元の異なるツイスター型対応を関連づける次元簡約という現象が生じることが,Dunajski などによって最近研究されている.この講演では,LeBrun らの大域的な状況で簡約理論を展開しようとするときに生じる問題点を示し,ある種の特異性を導入することでこれを解決できることを説明したい.論文:math.DG/0701116
後藤竜司 (大阪大学大学院理学研究科) 16:30-18:00
Deformations of generalized Kahler and Calabi-Yau structures
[ Abstract ]
一般化された複素構造,ケーラー 構造は Hitchin,Gualtieri により,導入された複素構造とシンプレクティック構造と統一する幾何構造である.講演では,最近得られた一般化されたケーラー構造の安定性定理を解説する.これは,Kodaira-Spencer によるケーラー構造の複素構造の(small) 変形のもとでの安定性の拡張であり,証明には Calabi-Yau の変形の非障害性定理でのテクニックを用いる.応用として,射影空間や Fano 曲面上に一般化されたケーラー構造が豊富に存在することを示す.また,ケーラー多様体上の正則ポアソン構造から一般化されたケーラー構造が構成されることを見る.