科目名: 微分方程式I
担当者: 谷口健二 坪井俊
標準履修時期: 二年次前期

【授業の概要】 多くの自然現象や法則は,微分方程式を用いて記述される.そのため自然科学を学ぶ上で, 微分方程式に関する基礎知識は不可欠なものである.この講義では微分方程式論の入門とし て,独立変数が一つである常微分方程式を扱う.常微分方程式の定式から始め,初等解法,解 の存在,定数係数線形方程式,変数係数線形方程式などを,具体的な解法を中心として講義 する. なお可能ならば、並行して「微分方程式 I 演習」を履修するのが望ましい。
【授業要旨】 題目内容・キーワード
初等解法 変数分離型.1階線形方程式.全微分型.
基礎定理 初期値問題.解の存在と一意性.
定数係数 線形方程式 斉次方程式と非斉次方程式. 重ね合わせの原理.基本解.演算子による解法.
変数係数 線形方程式 ロンスキー行列式.定数変化法.
※ 担当者によっては,これ以外のトピックスを扱うこともある.
【評価方法】定期試験の他,出席・レポート・小テストなどで評価する.その比重については 担当者によって異なるので,講義初回に説明する.
【教科書】使用しない.
【参考書】例えば以下のような参考書がある。
柳田 英二 , 栄 伸一郎 著 「常微分方程式論」 朝倉書店 講座 数学の考え方 7  ISBN: 4254115873 (2002年)
矢嶋 信男 著 「常微分方程式」  岩波書店 理工系の数学入門コース ISBN: 4000077740 (1989年)
佐野 理 著 「キーポイント微分方程式」  岩波書店 理工系数学のキーポイント ISBN: 4000078658 (1993年)
笠原 晧司 著 「新微分方程式対話 新版」  日本評論社 日評数学選書 ISBN: 4535601194 (1995年)
【履修前の準備】解析IA,解析IB の他に,線形代数IA,線形代数IB の内容を仮定する.特 に1変数関数の微分積分は自由に出来ることを前提とする.



講義内容
講義ノート

4月12日 関数の微分とグラフの傾き。積分法。常微分方程式の例。
「x’=x」の解き方いろいろ。
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4月19日
不定積分して解ける常微分方程式(変数分離形、同次形)。
1階線形常微分方程式。 定数変化法。(*ベルヌーイの方程式、リッカチ型方程式*)
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4月26日
不変な多変数関数が見つかる場合(完全微分方程式)。(*積分因子*)
常微分方程式とその解。曲線族と微分方程式。
連立常微分方程式。ベクトル場と解曲線。
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5月10日
(*コンピュータによる経験的数値解法。*)
高階常微分方程式の1階化。相空間。
正規形1階常微分方程式の初期値問題。
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5月17日
正規形1階常微分方程式の解の存在と一意性の定理。
(*常微分方程式の解のパラメータについての連続性。*)
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5月24日
2変数1階線形常微分方程式。2行2列の行列の標準形。
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5月31日
n次行列の指数関数と1階線形常微分方程式。
(*行列のジョルダン標準形、行列の固有多項式、射影行列の方法*)。
定数変化法。
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6月7日
定数係数高階線形常微分方程式。
斉次方程式と非斉次方程式。
解空間の性質。 重ね合わせの原理。斉次方程式の基本解。
(*ベクトル空間、ベクトル空間の基底*)。
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6月14日
休講 (小テスト) DVI, PDF


小テストの解答例
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10
6月21日
高階線形常微分方程式。演算子法または記号法。 DVI, PDF
11
6月28日
変数係数線形常微分方程式。1階線形の場合。
基本解。行列式とトレース。
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12 7月5日 ロンスキー行列。(*グリーンの公式。*)
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試験
7月19日

試験範囲 講義で述べた上記の事項。
(*  *)の部分は試験範囲としない。
参考書、ノート等の持ち込みは認めない。