東京大学大学院数理科学研究科

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数理談話会

日時: 2021年3月19日(金) 16:30-17:30
会場:オンライン開催

講演者

河野 俊丈 氏(明治大学総合数理学部・東京大学大学院数理科学研究科)


講演題目

高次圏におけるモノドロミー表現と反復積分 (JAPANESE)


講演スライド資料(pdf)

講演概要

1980年代半ばのJones多項式の発見以降,結び目と3次元多様体の位相不変量の研究に関する新たな手法が発展し,位相幾何学のみならず,量子群の表現論,共形場理論,可解格子模型などの数理物理の分野,数論におけるガロア表現など広範な領域と関わって発展してきた.KZ方程式のモノドロミー表現の量子群による対称性は,この分野の発展において重要な役割を果たしている.講演者がこのような研究に関わってきた動機の一つは,基本群を微分形式の立場から理解するということがあり,その手法の一つとしてK. T. Chenによる反復積分の手法があげられる.本講演では,Chenのホモロジー接続の手法によってモノドロミー表現を高次圏に拡張して,組みひもの間のコボルディズムの圏の表現などに応用することについて述べる.


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