Zoom数学セミナー
大学ではオンラインの講義が行われ,企業でもオンライン会議が増えて,離れていても可能なインタネットを通じての会合が普及してきました.
数学においてもオンラインでの研究集会や講演が普通になりました. 気楽に数学に関わる話が出来たら,という考えで Zoomによる会議システムを利用した Zoom数学セミナー を始めます.
- 15分〜30分程度の講演のあと参加者間の雑談などで,1時間程度を想定し,参加や退席は自由,という形式です
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講演は,高校レベルの数学の知識でも理解しやすい話題を歓迎いたしますが,特に制限を設けません
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講演内容の理解に必要な数学などのレベルは明示予定
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提案者が,初回に講演予定ですが,可能な話題の例を挙げておきます
- 参加希望の方は,セミナーの前日までにここをクリックしてお申し込みください
(参加のための Zoom のURLをお知らせします -- 人数制限の可能性あり)
今後の可能性
- 大島:「ζ 関数の整数値の近似について」
1を超える実数 n に対して,和 1/1n+1/2n+…+1/mn は
m→∞ のとき収束する(その値を ζ(n) と記す).
n が整数のとき,有限和の残余項を評価してその近似値を求めます(高校レベル)
(講演の参考資料1, 参考資料2,  
高遠節夫氏の Sample of KeTCindy, Basel problem, n=2 :
1次近似,
2次近似,
4次近似)
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大島:「凸包構成アルゴリズム」
講演者が高校生のとき(1965年)に「大学への数学」の学力コンテストの問題の解答で使った方法(2種)があります.
一方はGrahamスキャン(1972年の論文)として知られています(高校レベル)
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大島:「微分方程式の高精度数値解析」
Runge-Kutta法が有名だが,より簡単な方法で誤差評価付きの高精度計算を行う(大学教養レベル)
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大島:「ベジェ曲線による曲線の近似」
講演者のアルゴリズムを紹介(高校レベル)
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大島:「正方行列の共役類について」
ジョルダン標準形はよくない?(大学教養レベル)
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大島:「ルート系の実現と拡大ディンキン図形の分類」
初等的な分類法(高校レベル)
2 : 2021年8月6日(金) 17:00〜 「ABC予想の定式化の同値性」 落合啓之(九州大)
- ABC予想はフェルマー予想に比べると、式だけでは予想を述べることができないので難しい感じがします。例えば新聞やネットの記事などでも、適当に雰囲気だけを伝えるものを除けば、「... の条件を満たすものは高々有限個しか存在しない」や「任意のε>0 に対して、ある K(ε)>0 が存在して...」のような難しく聞こえる言い方が使われています。実は、大学1年生になると高校までに学習する数学とはやや異なり、このような言い回しの主張がしばしば登場します。このお話では、ABC予想の主張を具材として、大学1年生で学ぶこのような言い回しを説明しABC予想とはどんな予想なのかを理解する手助けとしたいと思います。
- レベル:高校(数Aの整数、数II の対数関数、及び、国語)。上の要旨にあるように大学1年生の微分積分あるいは線形代数を習得済みの人には、講演の半分以上が退屈です。
1 : 2021年7月19日(月) 17:00〜 「Japanese Theorem」 大島利雄(城西大)
- 「円に内接する多角形を対角線で三角形に分割したとき,三角形の内接円の半径の和が分割に依らない」という結果についてのお話.
1800年に丸山良寛が出羽国の鶴岡山王神社に奉納した「算額」が起源の定理です.
(講演の参考資料,  
高遠節夫氏の Sample of KeTCindy,
Japanese theorem(fip):赤点を隣接する内接円に移動して[DoFlip]を押す )
- 要:高校レベル数学
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