練習問題6について授業終了後に質問がありました。
質問内容は「問題6.5(1)はどのように考えればよいか」というもので、それに対する私の答は「とにかくいろいろ試してみること。また、グラフを描いてみて、関数が有界にならない部分すなわち小区間 [0,1/n] に注目すること」というものでした。
演習問題の解法について個人的に答えることは、他の学生に対して不公平ですので、そのような質問は、できるだけ授業中にしてください。
なお、一般論として「この問題はどうやって解けばよいのですか」というように、相手に下駄を預けて、はじめから説明させようとする態度は慎むべきです。 まずは、みずから試みたことや考えたことに基づいて、何が分からないのか、何を聞きたいのか、自分なりの問題意識をはっきりさせるように質問するのが良いでしょう。
難波 誠 著 『数学シリーズ 微分積分学』 裳華房
講義予定
各週の講義内容については、進行状況によって変更する可能性があります。
4月30日、12月24日、1月7日は金曜日の授業を行わずに月曜日の授業を行います。
夏学期
冬学期
授業内容
この授業は、理科�供Ν稽猴僂凌�学1のシラバス(下に転載)に基づいて行いますが、流れを重視しつつ時間を節約するため、説明する順序を入れ替え項目をまとめ直して行います。
はじめに多変数関数についての説明から入り、一変数関数と多変数関数を可能な範囲でまとめて扱うことが大きな変更点です。
高校数学の復習の部分については、講義の流れの中で折に触れて行います。
そのような進行で書かれた教科書で手頃なものは残念ながらないようです。
そのため、指定した教科書と授業進行にはずれが生じるので、予習の際には注意して下さい。
数学1シラバス(理科�供Ν稽燹�
解析学は高校数学�靴糧�分・積分の発展として位置づけられる.目安として1〜4を夏学期,5〜7を冬学期で学ぶが,実際の進行や順序は担当教員により異なることがある.
初等関数: 指数関数・対数関数・三角関数など高校で学んだ初等関数について復習する.また微分や不定積分の直感的定義を確認し,これらの関数の微分や原始関数を求める.
実数の連続性と極限: 実数列の極限は,高校においては直感的にとらえられていた.ここでは実数の連続性を説明し,それに基づいて収束や極限の概念をより正確に,より意識的に把握する.このような正確な把握から,「連続関数に関する中間値の定理」や「連続関数は有限閉区間で最大値・最小値をもつこと」などの性質が自然に導かれることを考察する.
1変数関数の微分: 2で導入した概念に基づいて1変数関数の微分の定義を再考し,その基本的性質を論じる.合成関数の微分,極大・極小,平均値の定理,テーラーの定理,テーラー展開(関数のベキ級数による表示)を学ぶ.接線などの幾何学的概念や,速度や加速度といった物理量との関連にも触れる.
2変数関数の微分: 2変数関数の偏微分と合成関数の微分則,およびその応用を学ぶ.特に全微分の定義とその可能性,偏微分の順序交換,2変数関数のテーラー展開,曲面とその接平面,2変数関数の極大・極小問題について考える.
1変数関数の積分: 密度分布から全体量を求める区分求積法として定積分を導入し,その基本的な性質を学ぶ.定積分の積分区間の端点を 動かすことによって不定積分を再定義し,不定積分が原始関数になっていること(微積分学の基本定理)を確認する.不定積分の応用として,変数分離型など簡単な微分方程式とその適用例に触れる.積分の実際の計算法(部分積分・置換積分)や具体的な計算例(指数関数・対数関数・三角関数・有理関数)も重要である.
重積分: 2変数関数に対する重積分を区分求積法によって定義する.重積分を1変数の積分の繰り返しによる累次積分として表示し,面積・体積・重心などの計算を行なう.また重積分における変数変換公式(極座標による表示など)とその応用を論じる.
広義積分: 無限区間における積分や区間の端で発散する関数の積分が広義積分であり,実際の応用上非常に重要である.広義積分の収束や発散について論じ,具体例(ガウスの正規分布関数など)を計算する.
練習問題6の問題訂正
問題6.5 (2) ・・・ = 2 を示せ。
微分方程式の例3の直線全体で定義された解の記述で、任意定数の範囲を黒板に書くのを忘れたので、追加してください。
(1) (c: 0≦c なる定数)
(1)′(d: 0≦d なる定数)