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基礎数理特別講義VI 解析学XG 



日時: 火曜 13:00〜14:30(10月1日開講)
担当: 平地健吾

 この講義では複素多様体に埋め込まれた実部分多様体 (CR 多様体) の幾何学、解析学について解説する。複素領域の境界が CR 多様体の典型的な例であり、領域上の正則関数は境界の CR 多様体の幾何、解析を通して研究することができる;これが最近の (強擬凸領域の) 多変数複素解析の大きな流れである。
 講義の前半ではできるだけ基礎知識を仮定せずに CR 幾何の基本事項 (1, 2) を解説し後半では CR 多様体に関係する最近の話題について概説する。

講義内容(予定)
  1. CR 多様体の定義と基本性質 (擬凸性、CR 正則関数)
  2. 局所同値問題 (Cartan-Chern-Moser-田中の理論)
  3. CR 不変量と複素 Monge-Ampere 方程式 (Fefferman-Graham の理論)
  4. ベルグマン核の漸近展開の CR 不変量を用いた表示
  5. ベルグマン核の代数解析 (柏原の理論)
  6. CR 幾何と共形幾何の関係

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Last modified: Oct 10, 2002.