前回やった\xygraph
を使って,Dynkin図形を描いてみます.Dynkin図形ってのは,こんなやつです.
有限型だけで,Affineとかはありません.数学的意味が知りたい人は自分で勉強してみてください.半単純Lie環とかやると出てくるので,その辺を見れば書いてあるはずです.
ソースは以下の通りです.なお,全てにおいてプレアンブルに次の二行を入れています.\SelectTips
は矢印などの形を設定します.第一引数が種類で,xy,cm,euのどれか.第二引数がサイズで,10,11,12のどれかです.\objectmargin
は,各点の周りの空白を指定しています.デフォルトだとちょっと離れすぎな気がするので,1ptに設定しました.
\SelectTips{cm}{12} \objectmargin={1pt}
\xygraph{ \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_1}) - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_2}) - [r] \cdots - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_{n - 1}}) - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_n})}
\xygraph{!~:{@{=}|@{>}} \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_1}) - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_2}) - [r] \cdots - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_{n - 1}}) : [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_n})}
\xygraph{!~:{@{=}|@{<}} \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_1}) - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_2}) - [r] \cdots - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_{n - 1}}) : [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_n})}
\xygraph{ \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_1}) - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_2}) - [r] \cdots - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_{n - 2}}) ( - []!{+(1,.5)} \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_{n - 1}}), - []!{+(1,-.5)} \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_{n}}) )}
\xygraph{ \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_1}) - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_3}) - [r] \bullet ([]!{+(.3,-.3)} {\alpha_4}) ( - [d] \bullet ([]!{+(.3,0)} {\alpha_2}), - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_5}) - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_6}) )}
\xygraph{ \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_1}) - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_3}) - [r] \bullet ([]!{+(.3,-.3)} {\alpha_4}) ( - [d] \bullet ([]!{+(.3,0)} {\alpha_2}), - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_5}) - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_6}) - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_7}) )}
\xygraph{ \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_1}) - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_3}) - [r] \bullet ([]!{+(.3,-.3)} {\alpha_4}) ( - [d] \bullet ([]!{+(.3,0)} {\alpha_2}), - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_5}) - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_6}) - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_7}) - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_8}) )}
\xygraph{!~:{@{=}|@{>}} \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_1}) - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_2}) : [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_3}) - [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_4})}
\xygraph{!~:{@3{-}|@{<}} \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_1}) : [r] \bullet ([]!{+(0,-.3)} {\alpha_2})}
新しいのを説明しておきます.矢印ではなく線分を使うために,前回:
で書いていた部分を-
に変えています.これで通常の線分になります.B,C,F,Gに現れる二重線は,!~:{@{=}|@{<}}
のような命令で矢印の形を変更しています.!~
により矢印の形をカスタマイズします.設定対象は矢印の:
か線分の-
ですが,ここでは矢印の:
の方を後に続いて指定します.中括弧内が実際の設定ですが,この部分はいろいろな矢印と同じです.G型で@3{-}
という新しいものが現れていますが,これは3本の矢印をひくという意味です(実際は{-}
の指定があるので線分).同様に,@{=}
は@2{-}
とも書けます.
場所の指定ですが,前回は[r]
とかだけでした.今回は更に!
を使うことで微調整をしています.[]!{+(0,-.3)}
の部分は,[]
の中身は何もないので基準はそのままの位置.更にそこから!{+(0,-.3)}
でx座標を0,y座標を-0.3しています.+
を入れないと絶対位置になります.