東京大学大学院数理科学研究科

視聴に際しての注意事項
このページに含まれる映像は自由に視聴することができますが、許可無くコピー・配布などの行為を禁止します。

数理談話会

日時: 2019年3月22日(金) 13:00-14:00
会場: 数理科学研究科棟(駒場) 大講義室

講演者

中村 周 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)


講演題目

量子力学の数学的構造と古典力学 (日本語)



講演概要

一般に、自然界のほとんどの物理現象は、究極的には量子力学によって説明されると考えられています。具体的には、極端に高いエネルギー・レベルでない限り、シュレディンガー方程式が自然界の基礎方程式となります。
一方、量子力学は、物理学として直感的な理解が難しい理論でもあり、数学的にも、きちんと理解するのは、ごく単純な系であっても、決して簡単ではありません。
量子力学を理解しようとする試みの一つが、古典力学系(ニュートン方程式)の解の振る舞いを通じて量子力学を記述する、(広い意味での)半古典解析です。
半古典解析を中心に、量子力学の数学的理論の(ごく小さな)一端についてお話ししたいと思います。