東京大学大学院数理科学研究科

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2022年度公開講座 『量子の世界の数学』

本年度は対面形式とオンライン形式(Zoomウェビナー)併用のハイブリッド開催となりました。

『研究科長挨拶』 斎藤 毅(東京大学大学院数理科学研究科)


講演動画
『研究科長挨拶』(5分47秒)

講義1:『量子世界における流れと数学』 福泉 麗佳(東北大学大学院情報科学研究科)

講演概要
量子とは、粒子と波の性質をあわせ持った、とても小さな、物質やエネルギーの単位である。量子力学はこの極微スケールである量子世界を理解するために用いられる。量子の持つ「波の性質」が量子力学の特徴であり、その波の性質は温度を下げることにより非常に良く見えるようになる。液体や気体は冷却すると通常は固体になるが、絶対零度(-273.15℃)近傍まで冷却されても固体にならない場合がある。そのような極度に冷却された液体や気体は「量子流体」と呼ばれ、極微スケールでしか現れないはずの量子の波としての性質がマクロに現れる。この量子流体のダイナミクスを表す数学について紹介する。

講義2:『無限次元の行列と量子コンピュータ』 河東 泰之(東京大学大学院数理科学研究科)

講演概要
量子コンピュータが話題を集めているが、その実現方法と期待されるものの一つは数学的な方法に基づいており、マイクロソフトも数学者を何人も雇って研究している。これにはサイズ無限大の行列の数学が使われている。また図形の対称性の無限次元版も用いられる一方、我々の空間の中でひもがどう絡まるかという問題とも関係している。これらについて初等的に解説する。
講演動画
『無限次元の行列と量子コンピュータ』(1時間00分30秒)

講義3:『量子系で出来ることと出来ないこと』 緒方 芳子(東京大学大学院数理科学研究科)


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